2012 Fiscal Year Annual Research Report
大規模債権回収データを利用した中小企業金融の期待損失率推計
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21530323
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Research Institution | The Institute of Statistical Mathematics |
Principal Investigator |
山下 智志 統計数理研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (50244108)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 信用リスク / 債権回収率 / LGD / 担保・保証 / 多層ロジットモデル / 正常復帰確率 / 統合データベース / ビッグデータ |
Research Abstract |
【課題1 倒産確率・信用格付の推計モデルの高度化】;既に複数のモデルを開発していたが、実データのハンドリング(課題3)の経過にともないさらに高度なモデル作成を行った。具体的には、標準的な2項ロジットモデル・最尤推計法を超える統計モデルの構築した。具体的にはNested Logitなどの条件付きロジットモデルや、AUC最適化などパラメータ推計の目的関数をより高度化した。 【課題2 債権回収率の推計モデルの構築】;既に複数のモデルを開発しているが、さらに良好なデータを採取できるため、モデルの高度化を行った。 【課題3 信用リスクデータベースの標準化】;現在、信用リスクデータベースの供与を受け、基本統計量などのデータ概略を整理した。欠損値異常値の前処理を合理的に行い、財務データ特有のデータベース標準化方法を検討した。 【課題4 景気変動を考慮した信用リスクモデルの構築】;景気変動は信用リスクに影響を与えることは広く認識されている。その影響を「企業の悪化」と「与信の厳しさ」に要因分解をおこない、景気変動と信用リスクの構造を明らかにした。本研究は、米国における分析結果を得ている。 これらの成果は以下の活動の結果である。1.共通の研究課題をもっている研究者の意見交換の機会提供、2.ミニ集会を通しての面識・人的ネットワークの構築、3.学会誌特集号への投稿など、成果の公表、4.地方銀行から回収率データベースの供与を受けた(24年度より滋賀銀行、群馬銀行がコンソーシアムに参加した)
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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