2012 Fiscal Year Annual Research Report
中国、米国、日本の政府資料に見る中国東北経済の戦後復興
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21530340
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
松本 俊郎 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (70135929)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 1950年代 / 中国東北 / 工業再建 / 吉林省 / 吉林省档案館 |
Research Abstract |
1940年代後半ならびに1950年代の吉林省における工業再建と工業化の促進について、吉林省档案館が所蔵している一次資料(档案資料)を収集し、解説を付けて、目録化した。上記の問題を管轄する吉林省の行政機関、具体的には吉林省委員会、吉林省工業庁ならびに同省重工業庁、同省軽工業庁が当該時期に作成した档案資料の全てについて細目を確認し、重要資料についてのタイトルと特に重要と思われる資料についての内容を筆写して持ち帰った。資料群は国共内戦直後の東北ならびに吉林省において工業が混乱していた状態や、共産党政権が東北経済を立て直すために提起した再建政策と活動内容を記録している。 1940年代後半、1950年代の中国東北における工業再建の問題については、同地域が長い間、社会主義中国において最も重要な工業地域であったこと、また「満洲国」が押し進めた工業開発が戦後にどのような影響を与えたかを検証する上で格好の地域であることから、研究を進めることの重要性が指摘されてきた。しかし、この問題については、主として資料の利用に関して強い制約があるという理由によって、分析が進んでこなかった。吉林省档案館の所蔵についても、戦後になってからの経済再建に関する档案資料については、これまで部外者に対して閲覧が認められてこなかった。 資料の目録化については2009年8月16日~9月1日と2011年9月17日~24日の2回にわたって吉林省档案館を訪れて行った現地調査の成果に基づいている。調査では資料名と档案番号、特に重要と思われる資料については記載内容を筆写した。2013年度は、持ち帰った草稿をパソコンに打ち込む作業を完成させた。そして資料の所蔵状況と記載内容の詳細、利用方法について解説を加え、タイトルと資料番号を記した目録としてまとめた。一部の資料については内容上の特徴についても紹介した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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