2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530345
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Research Institution | Tokyo Keizai University |
Principal Investigator |
小島 健 東京経済大学, 経済学部, 教授 (00211897)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 経済史 / 経済政策 / 欧州統合 |
Research Abstract |
本年度は,これまで海外調査で収集してきた欧州経済協力連盟中央理事会資料や非政府組織の欧州運動(European Movement)に関する資料を分析し,1940年代末から50年代初頭における非政府組織による欧州統合運動の役割について検討した。 その結果,1949年に欧州運動によりイギリスで開催されたウェストミンスター経済会議が経済統合論を進展させ,50年代に本格化する欧州統合の画期となったとの認識を得た。同会議は非政府組織によって1948年5月にハーグで開催されたヨーロッパ会議で採択された経済社会決議にもとづき欧州運動によって開催されたが,ヨーロッパの主要な経済の専門家が参加し,経済統合を主張する欧州経済協力連盟が主導した。 こうした認識をもとに,資料の分析を進め,拙稿「1949年の欧州統合構想―ウェストミンスター経済会議決議の分析―」を『東京経大学会誌―経済学―』277号に発表することができた。拙稿では,ウェストミンスター会議で採択された決議においてのちの欧州石炭鉄鋼共同体,欧州経済共同体,共通農業政策,海外領との連合関係,資本移動の自由,労働力移動の自由,通貨統合の構想が示されたことを確認することができた。 また,本年度は本科研費に関するホームページを所属大学のサーバーに開設した。これによって,本科研費による研究成果を公開するとともに,助成を得てこれまで発表してきた研究成果である論文のダウンロードも行えるようになった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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