2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530363
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
風間 信隆 Meiji University, 商学部, 教授 (60130803)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 健 駒澤大学, 経済学部, 准教授 (70453561)
清水 一之 明治大学, 研究・知財戦略機構, 共同研究員 (80515081)
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Keywords | コーポレート・ガバナンス / 資本市場 / 労使共同決定 / 多様性 / EUの深化と拡大 / グローバル化 / 研究の国際交流 / 自動車メーカー |
Research Abstract |
本研究は,1990年代以降、とくに資本市場のグローバル化の影響を受けてドイツにおいても経営者の監視・コントロールのあり方を問い直す動きが高まっていることに注目しつつ、伝統的なドイツ型企業システムないし「企業統治」(Corporate Governance)システムが徐々に進化を遂げており、これがドイツの伝統的な労使共同決定や労使関係制度、さらには経営者昇格のキャリア・パターンにも大きな影響を及ぼしていることを実証的に解明することを目的としている。 研究初年度に当たる平成21年度においては、研究代表者ならびに研究分担者は、今後の研究の基礎となる研究基本データの蒐集と最新の理論動向の把握に努めてきた。その研究活動の一環として以下の3つの共同的研究活動に力点がおかれてきた。すなわち、 1.同分野の研究を精力的に行っている関西EUインスティテュート主催の研究会、とくにドイツの研究者を招聘して開催された研究会(2009年4月、7月及び11月の3回:関西学院大学キャンパス)に出席し、そこでの議論への参加を通じてドイツの最新の研究・理論動向についての把握に努めた。 2.2010年3月に一週間ドイツに出張し(3月17日~24日)、ドイツの自動車メーカーに焦点を当ててそこでの企業統治の変容と労使関係ないし労使共同決定の実態に関する研究資料の蒐集及びとくにフォルクスワーゲン社本社(Wolfsburg)管理者・スタッフとのインタビューを行った。 3.2009年度に明治大学国際交流事業としてブレーメン経済・工科大学の主任教授のゴイトケ教授(Prof.Dr.T.Goydke)を招聘し、ドイツ中堅企業におけるコーポレート・ガバナンスに関する講演を行った(ティム・ゴイトケ稿「『中堅』企業における企業統治-日本とドイツの比較-」(2009年度国際交流基金事業招聘外国人研究者講演録、No.5)明治大学国際連携本部編)。 そうした研究活動を通して得られた知見は、裏面の「研究発表」からも確認できるように、研究代表者及び研究分担者による一連の論文等の執筆や関連学会での研究発表という形で具体的成果を生み出してきた。平成22年度には、今年度の研究活動を踏まえて一層の研究成果の公表が期待される。
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Research Products
(15 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
風間信隆
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Journal Title
「21世紀のコーポレート・ガバナンスの課題と展望」(海道ノブチカ・風間信隆編著『コーポレート・ガバナンスと経営学』終章所収)(ミネルヴァ書房)
Pages: 245 (223-240)
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[Journal Article]2009
Author(s)
風間信隆
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Journal Title
ドイツにおける大量失業問題とCSR(黒川保美・赤羽新太郎編者『CSRグランド戦略』第6章所収)(白桃書房)
Pages: 176 (109-132)
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[Journal Article]2009
Author(s)
松田健(海道ノブチカ・風間信隆編著)
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Journal Title
「日本のコーポレート・ガバナンスの特徴と課題」(海道ノブチカ・風間信隆編著『コーポレート・ガバナンスと経営学』第6章所収)(ミネルヴァ書房)
Pages: 245 (105-132)
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[Journal Article]2009
Author(s)
清水一之(海道ノブチカ・風間信隆編著)
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Journal Title
「社会的責任投資(SRI)とコーポレート・ガバナンス」(海道ノブチカ・風間信隆編著『コーポレート・ガバナンスと経営学』第5章所収)(ミネルヴァ書房)
Pages: 245 (86-102)
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