2011 Fiscal Year Annual Research Report
地域大学に有効なインクリメンタルイノベーションのマネジメント手法の開発研究
Project/Area Number |
21530392
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
松尾 純廣 大分大学, 経済学部, 教授 (50181699)
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Keywords | プロジェクト / ステージゲート / タイムドリブン / マイルストーン / マネージャー |
Research Abstract |
(研究の目的)インクリメンタル・イノベーションのためのプロジェクト・マネジメント(PM)手法の開発 (研究成果)本年度においては、大学-企業間のアライアンスの存在を前提に実際的なプロジェクト手法を開発することを課題とした。PM先進国である米国においては、一般に、イノベーションを目的としたPM手法には、ステージゲート・システム、ベンチャーキャピタル・モデル、テクノロジー・イノベーションモデル、タイム・ドリブンシステムの4種類があるとされている(Davilaほか)。そうしたPM手法について、インクリメンタル・イノベーションに関するプロジェクトがどのように行われているか米国各大学の調査を行ったが、その結果、(1)インクリメンタル・イノベーションのためのPM手法としては、多かれ少なかれステージゲート・システムが利用されていること(2)ステージゲート・システム利用について、大手大学と中小大学の間で大きな相違はないことが明確となった。そこで、大学におけるステージゲート・システムの効果的手法について明らかにするため、同システムの代表事例である米国・MITのシステムをモデルとして調査・研究を行った。その結果、同システムのポイントとなる、(1)知識の創造を目的とする大学と収益の創出を昌的とする企業のプロジェクトのバランスをとるマネジメント手法(2)そうしたマネジメント手法を実施するイノベーション・マネージャー人材のリーダーシップ(3)大学、企業双方におけるプロジェクトに関するリスクのマネジメント手法について明らかにした。
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Research Products
(2 results)