2009 Fiscal Year Annual Research Report
社会変革型CSR戦略と起業家ネットワークの自己組織化-フローの視点を中心として-
Project/Area Number |
21530393
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Research Institution | Takasaki City University of Economics |
Principal Investigator |
潜道 文子 Takasaki City University of Economics, 経済学部, 教授 (60277754)
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Keywords | ソーシャル・エンタープライズ / 社会起業家 / 企業の社会的責任(CSR) / フロー / ネットワーク / ソーシャル・キャピタル |
Research Abstract |
これまで、企業のCSR活動、特に、社会と企業の双方に価値を創出する戦略的CSRについて研究を行ってきたが、今年度は、主に戦略的CSRを実践を目指すために必要な要因はどのようなものなのかということを考察するにあたり社会変革型事業を遂行する起業家やソーシャル・エンタープライズの活動に注目し、事業としての成功と社会への価値の提供を共存させるための要因を検討した。 文献研究については、社会起業家論およびソーシャル・イノベーション論、ネットワーク論、ソーシャル・キャピタル、フロー理論等の理論研究を行った。 また、日本において、社会起業家およびソーシャル・エンタープライズの支援活動を行っている組織へ活動の状況についてインタビュー調査を行った。英国を中心とするソーシャル・エンタープライズの研究を行っている研究者との意見交換を行った。 さらに、社会起業家及びネットワーク関係のセミナーや勉強会に参加し、事例や理論に関する情報収集を行った。 加えて、英国において、ソーシャル・エンープライズ活動に関するセミナーに参加、その活動の実態を把握するとともに、社会起業家輩出のための教育を英国全土で展開する組織、ソーシャル・エンタープライズの活動を資金面・マーケティングの側面から支援する組織、ソーシャルビジネスを展開する組織等に関するインタビュー調査を行った。また、英国のソーシャル・エンタープライズを研究する研究者たちと意見交換を行った。 さらに、日本において、英国において優れた社会起業家を発掘し、支援を行う全国組織の人々へのインタビュー調査を行った。 他方、これまで研究を行ってきた、企業のCSR活動と社会起業家の活動との関係について、論文にまとめ発表した。
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[Journal Article]2010
Author(s)
弦間明、荒蒔康一郎、小林俊治監修
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Journal Title
大正に学ぶ企業倫理-激動する時代と新たな価値観の芽生え-(生産性出版)
Pages: 97-127
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