2010 Fiscal Year Annual Research Report
コンセンサス標準化のイノベーション研究~先端技術の普及と収益化の実証分析~
Project/Area Number |
21530417
|
Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
梶浦 雅己 愛知学院大学, 商学部, 教授 (60329597)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 康郎 富山大学, 経済学部, 教授 (90303205)
安田 賢憲 創価大学, 経営学部, 准教授 (60352738)
|
Keywords | 標準化 / イノベーション / ビジネスモデル |
Research Abstract |
本研究はICTのコンセンサス標準化にみられる機能とメカニズムをイノベーションとして捉えて,事例調査から実証しようとしている。こうした内容に沿って,今年度は先行研究の調査と仮説設定に基づき,予備的に企業や団体のヒアリング調査を行ったが,予想した結果が得られなかったので先行研究の再調査を行い,仮設を再設定して再調査を行った。 1.先行研究の再調査 文献検索や調査報告書の入手を実施した.イノベーション,論標準化研究,特許研究,競争戦略研究などから関連するものを探索した。また各種2次資料についても調査を行った。 2.ヒアリング調査 1で述べた仮説について,実証を行うために,自動認識技術(AIDC)関連企業へのヒアリングを,予備調査として実施した。ヒアリング結果から標準と知財を関連付けるビジネスを進めている事実が十分に確認できなかったため,企業選定を再度検討しなおした。最終的に知財戦略に積極的な三菱電機などを対象とすることを決定し,ヒアリング調査を行った。対象企業選定と事例については,今後も積み重ねていく必要がある。 3.学会誌への投稿 梶浦雅己が単著で1本,梶浦と内田が共著で1本を海外ジャーナルに投稿した。梶浦の単著論文は,先行研究と予備調査から得られたコンソーシアムによるデジュール標準化の活発化を論じるものである。梶浦と内田の共著は自動認識技術の調査に基づく標準化の動向を論じるものである。この2者は本研究の途中段階の成果に位置づけられるものである。
|
Research Products
(2 results)