2010 Fiscal Year Annual Research Report
イノベーション促進型の研究開発戦略と適合的な人的資源管理に関する研究
Project/Area Number |
21530426
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
松山 一紀 近畿大学, 経営学部, 准教授 (80351691)
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Keywords | 戦略的人的資源管理 / 研究開発戦略 / イノベーション / 組織行動 |
Research Abstract |
戦略的人的資源管理論および研究開発戦略に関する文献をサーベイした結果、仮説を構築することは断念し、探索型研究に変更することに決定した。また、質問紙法を用いることはすでに決定しているため、本年度は、革新的な研究開発を導き出す研究開発戦略、研究開発人材に対するマネジメント、および研究開発者の組織行動を明らかにするために適切であると思われる質問内容を開発することに主な時間を費やした。研究開発戦略に関しては、先行研究や各企業におけるIR情報などを参考にして24の質問項目を独自に考案した(例:ここ2~3年、新たな製品領域の開拓を研究開発部門の戦略・方針として掲げているか?)。次に人材マネジメントに関しては、行動科学的戦略的人的資源管理論の提唱者であるシューラーとジャクソンの研究を参考に、36の質問項目を考案した(例:人材マネジメントは長期的視野に基づいて行われているか?)。最後に、研究開発者の組織行動に関しては、人材マネジメントと同様、シューラーとジャクソンの研究を参考に17の質問項目を考案し、質問紙を作成した(例:研究者には過程を重視する姿勢が求められると考えるか?)。 その後、予定通り質問紙および封筒の印刷、宛名書き等の準備を行ったうえで、東証一部上場製造企業500社に発送し、返信用封筒による回収を実施した。予算に限りがあるため、抽出した800社のなかから、研究開発に経営資源を集中していると考えられる、上位500社を対象とした。
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