2009 Fiscal Year Annual Research Report
ソリューションビジネスにおける顧客関係管理の戦略的有効性
Project/Area Number |
21530435
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
南 知惠子 Kobe University, 経営学研究科, 教授 (90254234)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高嶋 克義 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (30197090)
黄 りん 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (40225363)
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Keywords | IT / ソリューション / アウトソーシング / システマ・インテグレーション / 情報システム / IS / 顧客関係マネジメント / プロジェクト・マメジメント |
Research Abstract |
研究課題である、1)顧客の経営課題導出プロセスとソリューションビジネスの成果との関係、2)サービス提供の組織形態とソリューションビジネスの成果との関係を明らかにするために、平成21年度は、研究代表者である南は、まず、ITサービスの導入戦略についてのワークショップを開催し、IBM、日立製作所等のITベンダー及び、パナソニック、積水化学のIT部門及びサンモアテック(サントリーの情報システム会社)等の、ITサービスベンダーとともに討議し、ITサービス事業者の部門間の組織戦略およびシェアード・サービスの有効性について調査を行った。 さらに、IT基盤の顧客関係管理(以下CRM)に関連するITサービス導入実態についてのワークショップを企画、開催した。CRMについてクライアント企業内にシステム構築、導入を行うベンダー企業である、日本オラクル株式会社、フューチャーアーキテクト株式会社及び、クラウドコンピューティングによるオンデマンドサービス形態で提供する株式会社セールスフォース・ドットコムの三社を対象に、トップ及びシニアマネジャーを招き討議を行った。ITサービス提供の組織形態における戦略の相違について情報収集、討議を行い、併せてインタビュー調査を実施した。 また、研究分担者の黄は、システム・インテグレーションのアウトソーシング先である中国の受託企業の革新的な行動について調査研究を行った。生産財企業より営業戦略に関する情報収集を行った。 本年度の成果として、サービス提供の組織形態について、シェアード・サービス、オフショアへのアウトソーシング形態の戦略的有効性に与える条件として、組織間の情報共有の重要性を明らかにしたこと、さらにクラウドコンピューティングによるITサービスの提供のしかたが、企業に導入コストとスピードの点で影響を与え始めている点について明らかにしたことに本研究の意義があり、当該研究領域における重要性が認められる。
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Research Products
(10 results)