2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530455
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
高橋 賢 横浜国立大学, 国際社会科学研究科, 准教授 (50282439)
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Keywords | 業績評価 / TDABC / BSC |
Research Abstract |
本年度は,次の二つの方向で研究を行った。(1)組織内における原価測定の方法論(2)組織間に渡る業績評価の問題点,である。(1)については,業績報告のための,原価の測定方法の問題と利益の開示方法の問題を検討した。前者については,ABC(Activity-Based Costing)の実行可能性に端を発して考案されたTDABC(Time-Driven Activity-Based Costing)の本質と課題について検討した。これにより,キャパシティ利用についての時間という視点があるという知見を得ることができた。後者については,利益管理のための直接原価計算を外部報告にも適用しようとする動きについて検討した。この研究を通じて,不均衡プロセスによるアイドル・キャパシティの表示が,業績管理にとって重要な鍵を握っているということが明らかになった。(2)については,一企業組織体をまたがって地域的にサプライ・チェーンを組んでいる産業クラスターの業績測定について検討した。この研究の結果,産業クラスターに対してはBSC(Balanced Scorecard)の適用可能性があることを明らかにした。またサプライ・チェーンにおける戦略の共有化の度合い,コアになる組織の影響力の大きさにより,サプライ・チェーンにおけるBSCの構築プロセスと形式を類型化し,産業クラスターにおけるBSC構築の可能性について,集積のタイプ別に明らかにした。
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Research Products
(6 results)