2010 Fiscal Year Annual Research Report
| Project/Area Number |
21530474
|
|---|
| Research Institution | Gakushuin University |
|---|
Principal Investigator |
金田 直之 学習院大学, 学習院大学経済学部, 教授 (80344860)
|
|---|
| Keywords | 利益調整 / 会計実証研究 / 企業グループ / MBO / 上場子会社 / コーポレートガバナンス |
|---|
| Research Abstract |
本研究は、上場企業のMBOおよび上場子会社の買収に伴う利益調整を財務諸表上のデータから分析を行い、その特質を明らかにしようとするものである。現在までのところ、上場企業のMBOおよび上場子会社の買収に伴う利益調整についての研究は少なく、その研究の意義は大きい。また、こうした企業の買収は業績の悪化に伴って行われることも多く、業績悪化の影響と利益調整を判別することが困難であるという指摘があったが、この問題についても対策を考えつつ研究をすすめている。経営者の観点からの視点も重要性が高いと判断している。
本年度についても、上場子会社およびMBOのデータベースの作成を継続した。研究補助アルバイトの雇用により、上場企業のMBOおよび上場子会社の買収のデータを日経テレコンなどから抽出し、データベース作成を行った。年度後半からはデータベースに基づいた分析を開始した。また、海外の学会にも積極的に参加し、第一線の研究者とも意見交換を行い、研究の質向上をはかると共に、効率的な作業をこころがけた。上場企業のMBOのサンプルについては、先行研究の研究者からそのデータをもらうことができたが、全体のサンプル数が少なく今後どのようにデータに取り組んでいくか新たに検討が必要である。現在、海外の研究者とも相談をしており、今後の方向性をさぐっていく所存である。さらに関連する分野にどのように研究を結びつけていくかも検討を行っている。
|
