2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530494
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
伊藤 勇 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (90176321)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 質的研究 / 評価規準 / 質的インタビュー / 新しい農村問題 |
Research Abstract |
(1)文献研究:昨年度より引き続き,妥当性概念の見直しをめぐる内外の諸研究を検討するとともに,(2)の調査に関わる関係者から寄せられた評価やフィードバックを整理・検討し,これらに即して,妥当性の再概念化および下位区分を行った。下位区分では,調査研究の開始段階から終了総括段階まで各段階に対応した妥当性規準が区別できること等を明らかにできた。 (2)実地調査:昨年度より引き続き,半構造化インタビュー調査(福井県内の農業農村関係者対象,農業農村の価値づけ方とそれに関わる個人誌的経験などが主要項目)について,若干の調査協力者(対象者)を追加して,実地調査を継続実施した。その上で,これまで作成したインタビュー記録の分析・解釈を進めて,知見のまとめを行った。主な知見としては,①ほとんどの調査協力者の発言の底流には,「生活の立場」が見いだされたこと,②農業に積極的に関わる人の間で,「百姓」や「先祖」などの「古い言葉に新しい意味を盛る」という自覚的な意味づけが顕著に見いだされたこと等が,主な知見である。 (3)成果発表:(2)の調査知見の一部は,福井県大学連携リーグ講座「ふくい総合学」の講演(市民および学生向け)で披露し,貴重なフィードバックを得ることができ,(1)の考察に活用した。昨年度行った事例研究(ケース・スタディ)の方法的特長に関する研究成果は,『村落社会研究ジャーナル』への寄稿論文に盛り込むことができた。 (4)研究成果報告書:4年間の研究を総括して,研究成果報告書をまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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