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2009 Fiscal Year Annual Research Report

ロバート・K・マートンの理論形成過程――未公刊資料の発掘・解析――

Research Project

Project/Area Number 21530501
Research InstitutionTeikyo University

Principal Investigator

高城 和義  Teikyo University, 文学部, 教授 (00085953)

Keywordsロバート・K・マートン / 知の社会史 / 社会学史 / 未公刊資料 / アメリカ
Research Abstract

本研究は、現代アメリカを代表する社会学理論家ロバート・K・マートンが遺した厖大な未公刊資料を発掘・解析し、マートンの理論形成過程を、彼をめぐる知的交流と密接に関連させつつ、解明しようとするものである。そのため本研究代表者は、昨年8月がら9月にかけてコロンビア大学を訪れ、マートンの未公刊資料の発掘・解析に努めてきている。その結果、マートンは、ポール・ラザースフェルド、バーナード・バーバー、ジョン・リレイなどのコロンビア社会学界のみならず、ダニエル・ベル、モイニハン、セルズニック、ルイス・コーザーら、多くのニューヨーク知識人の知的交流の軸となる位置に立つ理論家であったことを確認することができた。マートンは多数の社会学者の論文や著作を編集し、非常に広範なネットワークを築いてきた人物であった。ライト・ミルズとドイツから亡命してきたハンス・ガースとを結びつけたのも、また彼らにウェーバー論を書かせたのも、マートンであった。
以上のような、研究史上まだ知られていないマートンの知的ネットワークを解明する新たな手がかりを得ることができたという点で、本研究は、非常に重要な作業であるということができる。このような作業をさらに続けるならば、アメリカ社会学理論形成過程について、その社会的文脈を解明するとともに、新たな「知の社会史」上の重要な貢献を逹成することができるであろう。本研究は、そうした可能性を切り開くことができるといつ確信を与えるものとなっている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] マートン文書の「知の社会史」上の意義2010

    • Author(s)
      高城和義
    • Organizer
      現代社会学理論研究会
    • Place of Presentation
      帝京大学箱根研修所
    • Year and Date
      2010-03-09

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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