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2010 Fiscal Year Annual Research Report

ロバート・K・マートンの理論形成過程――未公刊資料の発掘・解析――

Research Project

Project/Area Number 21530501
Research InstitutionTeikyo University

Principal Investigator

高城 和義  帝京大学, 文学部, 教授 (00085953)

Keywordsロバート・K・マートン / 知の社会史 / 社会学史 / 未公刊資料 / アメリカ
Research Abstract

本研究は、現代アメリカを代表する社会学理論家ロバート・K・マートンが遺した厖大な未公刊資料を発掘・解析し、マートンの理論形成過程を、彼をめぐる知的交流と密接に関連させつつ、解明しようとするものである。そのため本研究代表者は、平成20年・21年・22年の3度にわたりコロンビア大学を訪れ、マートンの未公刊資料の発掘・解析に努めてきた。その結果、マートンは、ポール・ラザースフェルド、バーナード・バーバー、ジョン・リレイなどのコロンビア社会学界のみならず、ダニエル・ベル、モイニハン、セルズニックルイス・コーザーら、多くのニューヨーク知識人の知的交流の軸となる位置に立つ理論家であったことを具体的に確認することができた。マートンは多数の社会学者の論文や著作を編集し、非常に広範なネットワークを築いてきた人物であった。ライト・ミルズとドイツから亡命してきたハンス・ガースとを結びつけたのも、また彼らにウェーバー論を書かせたのも、マートンであった。
以上のような、研究史上まだ知られていないマートンの知的ネットワークを解明する新たな手がかりを得ることができたという点で、本研究は、非常に重要な作業であったということができる。このような作業をさらにつづけるならば、アメリカ社会学理論形成過程について、その社会的文脈を解明するとともに、新たな「知の社会史」上の重要な貢献を達成することができるであろう。その成果の一部は、論文(高城和義「マートン文書の「知の社会史」上の意義」、『帝京社会学』、24号、平成23年3月刊)として公刊している。本研究は、そうした可能性を切り開くことができるという確信を与えるものとなっている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011 2010

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] マートン文書の「知の社会史」上の意義2011

    • Author(s)
      高城和義
    • Journal Title

      帝京社会学

      Volume: 24号 Pages: 61-78

  • [Presentation] グローバル時代における現代アメリカの宗教と政治2010

    • Author(s)
      高城和義
    • Organizer
      東北社会学研究会
    • Place of Presentation
      東北大学
    • Year and Date
      2010-10-16

URL: 

Published: 2012-07-19  

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