2010 Fiscal Year Annual Research Report
| Project/Area Number |
21530552
|
|---|
| Research Institution | Sophia University |
|---|
Principal Investigator |
大石 奈々 上智大学, 国際教養学部, 准教授 (70384005)
|
|---|
| Keywords | 移民 / 外国人労働者 / 高度人材 / 国際化 / 人口移動 / グローバル人材 / 頭脳循環 / 労働移動 |
|---|
| Research Abstract |
平成22年度は、平成21年度に引き続き(1)国際労働移動・シティズンシップ・トランスナショナリズムに関する近年の文献の収集、特に多国間移動に関する文献の収集と整理、(2)多国間移動に関するデータ収集を行った。(1)に関しては今年度は「頭脳還流・頭脳循環」だけでなく「高度人材の国際移動」全般についての文献研究を行った。特に頭脳循環と高度人材の国際移動において多国間移動が多くみられることから、特にこれらに関する学術研究のみならず政策の分野において先進各国でどのような展開が見られているのかについても考察を行った。日本国内における高度外国人材の受入れ政策および受入れ状況についても研究を行い、現在多国間移動研究の中で明らかになってきた事実等も踏まえながら日本国内や米国において中間成果を発表し高い評価を得ることが出来た。
また平成22年度は調査票を作成し、首都圏在住の多国間移住者に対して9月より面接調査を開始した。多国間移住者は予想以上に特定することが難しいことが明らかになったため、対象者枠を社会人から留学生にまで広げて調査を継続している。現在のところ12名の調査を完了しその分析を進めている。平成23年度も引き続き多国間移住者を特定し、ライフステージごとの移動要因や、制度的要因、キャリア開発要因等、どのような要因がどのように多国間移動を誘引しているのかについてより深く探っていきたいと考えている。
昨年の秋に国際学会でオーストラリアとニュージーランドの研究者が非常に内容的に共通点の多い研究を現在行っていることが分かったため、今年の夏にシドニーおよびウェリントンを訪問し今後の共同研究の可能性などについてもその研究者たちと話し合う予定となっている。その際、もし対象者を特定することができれば両国における多国間移動者への面接調査も行いたいと考えている。
|
Research Products
(2 results)
