2011 Fiscal Year Annual Research Report
「条件不利家族」を対象とした子育て支援ネットワークの類型化と評価指標の開発
Project/Area Number |
21530571
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
後藤 澄江 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (60247674)
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Keywords | 子育て支援 / 条件不利家族 / ネットワーク類型 / 子どもの権利 / 評価指標 / 新しい公共 |
Research Abstract |
本研究は、貧困、障害や外国籍などの理由によって子育て困難に直面するリスクの高い「条件不利家族」に焦点をあて、それらの家族も対象に含む地域を基盤とした子育ち・子育て支援ネットワークの実態、また、その構築の可能性について検討することをねらいとしている。本研究での、子育ち・子育て支援ネットワークとは、フォーマル・セクターとインフォーマル・セクターとの有機的な連結の存在や狭義の社会福祉・保育・教育といった枠組みをこえた広範な分野の担い手の連携を想定している。 本年度においては、調査研究結果についての考察を深めるとともに、比較のために、政令指定都市の子育ち・子育て支援ネットワークの実態についての補充調査を実施した。また、本研究は、保育所、児童養護施設、行政の子育て支援計画策定担当、区役所児童係、児童館、また、社協での子育てネットワークや福祉教育担当、そして、学校相談室、子育て支援NPO、などでの勤務・活動中もしくは経験のあるメンバーが、子育ち・子育て支援分野での実践事例や問題意識について報告・議論をするという研究会方式で実施してきた。3ヵ年の最終年度にあたることから、それらの研究会での発表を踏まえた報告書を作成することにも取り組んだ。
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