2009 Fiscal Year Annual Research Report
DV被害母子への心理的回復支援について:母子へのグループ療法アプローチ
Project/Area Number |
21530586
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
有園 博子 Hyogo University of Teacher Education, 学校教育研究科, 准教授 (70282366)
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Keywords | 社会系心理学 / 人間生活環境 / 医療・福祉 / DV被害母子 / グループ療法 |
Research Abstract |
H21年度は、以下の2つを中心に実際の福祉現場での展開可能性の検証を行った。1)DV被害母子へ中長期支援の一部として、行政(配偶者暴力被害者支援センターおよび男女共同参画センター)との共同で、DV被害母親へのグループカウンセリング(プレグループ2回を2セット、本グループ10回を1セット)を行った。これは、当該地方行政機関のDV基本計画の一部に基づくものとしての位置づけであった。2)グループカウンセリング実施に当たり、グループカウンセリングのリーダー・サブリーダーに、実際の福祉現場で女性問題の相談に当たっている相談員に担当してもらい、研究者はオブザーバーとして関与する形を取った。これにより、DV被害母親へのグループカウンセリングを福祉現場担当者が担っていくことで、より充実した福祉行政の質が保たれるものと思われたためである。この実施に当たり、リーダー・サブリーダーには、1年前より開始した勉強会に参加していただき、その準備を行ってきた。実施中も引き続き勉強会にて知識と経験の融合をはかる取り組みを行った。グループカウンセリング参加者に対しては、事前面接・事後面接・フォロアップ面接を実施し、グループ参加前後の母親自身・子どもの変化についてインタビューおよび質問紙調査を行った。参加者からは、自分や子どもの変化についての振り返りの言葉が語られた。現在、グループ参加による効果検証中である。また、グループのリーダー・サブリーダーについても、グループ効果や援助者としての成長についてインタビュー形式での調査行った。H22年度は、行政主体でのより効果的なグループ運営ができるようなグループ実施を予定している。
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