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2010 Fiscal Year Annual Research Report

地域福祉に「ソーシャルクオリティ」概念の活用をはかるための調査研究

Research Project

Project/Area Number 21530594
Research InstitutionOsaka Prefecture University

Principal Investigator

小野 達也  大阪府立大学, 人間社会学部, 准教授 (30320419)

Keywords社会福祉 / 地域福祉 / ソーシャルクオリティ / 生活世界 / システム
Research Abstract

平成22年度の計画として、前半では昨年度に福岡で行ったソーシャルクオリティ調査から得られた課題に対する検討を進めること、そして、後半では主に大阪の地域の住民組織やNPOに関しての調査に着手することを掲げた。
研究の成果として、第1にはソーシャルクオリティ調査で把握した課題に対する検討を進めることができた。これは、子育て、教育、交通、町内会という4つのテーマにもとづく調査であったが、それぞれに対する対応のアイディアを考察した。特にサービスの提供側と受け手に考え方のずれがあることがいくつかのケースでわかり、それを埋めていくための方法が考えられたことは、具体的なソーシャルクオリティの改善につながるものと言える。ただし、こうしたことを実際に当該地域にフィードバックして制度に反映させるまでには至っていない。
2点目として、地域の住民組織とNPOの関係についての調査を始めることができた。両者はともに生活世界の視座に立つべきものでありながら、その関係構築が課題となっている。地域の伝統的な価値・規範を背景とする住民組織と、特定のテーマの解決を目指すNPOでは組織の行動の仕方の違いがあることが確認された。しかし、両者のコミュニケーションをはかることができれば理解が促進されて、生活世界を高次化するための相乗効果を生み出す可能性があることも分かった。だが、まだこの調査は量的に充分に進められてはいないために、今後さらに多くの事例を集める必要がある。
第3の成果として、理論的な整理によって地域福祉を分析するための枠組みをこれまでよりも精緻化できた。これによって、ソーシャルクオリティの考え方を地域社会の分析だけでなく、地域での個人への援助実践や地域組織の検討にも援用できる可能性が広がった。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011 2010

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 生活世界の概念を活用した地域福祉分析の枠組み2011

    • Author(s)
      小野達也
    • Journal Title

      社会関係研究

      Volume: 第16巻第2号 Pages: 1-22

  • [Presentation] 「生活世界からの地域福祉論」構築のための理論的枠組みの検討2010

    • Author(s)
      小野達也
    • Organizer
      日本地域福祉学会 第24回大会
    • Place of Presentation
      敬和学園大学
    • Year and Date
      2010-06-13

URL: 

Published: 2012-07-19  

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