2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530596
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
京林 由季子 Okayama Prefectural University, 保健福祉学部, 准教授 (20234396)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細川 かおり 鶴見大学, 短期大学部, 教授 (50259199)
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Keywords | 社会福祉 / 知的障害 / ストレス / ダウン症 / 唾液アミラーゼ |
Research Abstract |
<研究1>中高年の知的障害者(男性、40代、ダウン症)に対して事例的に,行動観察とともに唾液アミラーゼ活性値を指標としたストレスの測定を実施し、日中活動のプログラム(運動)の有無、及び、プログラムの前後における唾液アミラーゼ活性値の個人内変動について検討した。プログラム実施日は在宅日に比べ他者及び家族との関わりの頻度が高い傾向にあるとともに、プログラムの前後で唾液アミラーゼ活性値の明確な低下が見られた。このことから、とのプログラムが対象事例の精神活動を支える取り組みとして有効に機能している可能性が示唆された。一方で、プログラムの無い日の唾液アミラーゼ活性値は、測定日による違いが大きく、比較的高い数値でメリハリがなく推移している様子も窺えた。本事例における唾液アミラーゼ活性値の測定では,唾液採取(チップを30秒間舌下に維持)と唾液採取のタイミングの難しさが(測定への協力・拒否)認められた。また、本事例では、唾液量の少なさによる測定エラーが多く生じた。これは、成人や幼児を対象とした研究では報告されていないものであり、ダウン症者の加齢による影響とも考えられるため、青年期の知的障害者(ダウン症)を対照群とした基礎資料を収集していく必要性が確認された。<研究2>青年期の知的障害者(ダウン症)を対照群とした唾液アミラーゼ活性値について基礎データの収集を行った。知的障害者のための生涯学習プログラム参加者(20代の知的障害者7名)より、プログラム実施日(年4回)に唾液アミラーゼ活性値の測定及び行動観察、活動前後の内省報告を行った。次年度も引き続きデータを積み重ね分析する予定である。
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Research Products
(1 results)