2011 Fiscal Year Annual Research Report
インドネシア人介護福祉士候補者受け入れ施設における受け入れ体制の実態に関する研究
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21530609
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
塚田 典子 日本大学, 大学院・グローバル・ビジネス研究科, 教授 (10322497)
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Keywords | EPA / 外国人介護福祉士候補者 / 介護マンパワー / 受入れ実態 |
Research Abstract |
平成23年度の研究の目的は、平成21年度と22年度に行った研究を基に、(1)外国人介護福祉士候補者受入れ施設の取り組みを事例集として発行すること、及び、(2)高齢者関連施設を対象として外国人介護士の受け入れに対する意識調査を実施することであった。(1)の事例集については、インドネシアおよびフィリピンからの介護福祉士候補者を受け入れている全国の施設を対象に、受け入れのための体制準備、受け入れによる課題とその解決策、外国人介護福祉士候補者の利用者や介護職員とのコミュニケーションに関する実態や日本語の学習方法を含む学習・労働・生活実態等について、57の施設を対象に行った訪問面接調査で収集したデーターを基に、それを文字に起こして第一原稿を作成し、施設に推敲をお願いして何度かやり取りをした最終原稿を集約し、編集をして平成24年1月に『EPAによる外国人介護福祉士候補者受入れ施設の取り組み事例集』(総頁数は119頁:B5版)の表題で発行した。受け入れ施設の取り組み事例の掲載数は、実際に訪問面接調査を行った57施設のうち、掲載の許諾が得られた54施設の取り組みを掲載し、事例を掲載した受け入れ施設へは、出来上がった事例集を配布した(3月郵送済み)。 (2)については、2008年に外国人労働者受入れに関する全国の高齢者施設に対して行った意識調査の際、有記名で返信された施設(249)を調査対象として、外国人介護士受け入れに対する意識について施設長及び介護職員の両方に対して、継続追従調査を行い5年間の経年変化を把握した。施設長は32.5%(81票)、介護職員は、28.1%(70票)の回収率が得られた。また、この調査の回答施設で、上記取り組み事例集を希望した施設には事例集を郵送することによって、本研究成果を介護現場へ発信した(希望施設45施設へ郵送済)。
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