2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530615
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
青木 聖久 日本福祉大学, 福祉経営学部, 准教授 (10388788)
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Keywords | 障害年金 / 精神障害者 / 生活支援 / 社会保険労務士 / 家族 / 支援者 / 生活の質 / ネットワーク |
Research Abstract |
2010年度の研究実績は、以下に示すよに、5つにけることができる。 1. 先行研究 精神障害者がスティグマに翻弄されずに障害年金を受給しやすい社会のあり方を検討するために、2010年度は、英国の精神保健政策を調べた。なかでも、1997年のブレア政権以降の、普及啓発や家族支援政策の内容を吟味し、我が国への活かし方について考察を加えた。 2. 調査研究 (1) 精神障害者に対するインタビュー調査…障害年金を受給している者に対し、障害年金受給による生活の客観的変化や、主観的な気持ちの変化等について、半構造的に、グループ・個別にて実施した。 (2) 家族に対するアンケート調査…障害年金受給を促進するためには、どのような取り組みが必要かということについて、家族会主催の研修会に参加している約200名の家族を対象に調査した。調査結果からは、記述回答が多く、家族の実際的な思いを知ることができた。 3. KJ法のA型図の作成 (1) 2009年度に実施した11名の社会保険労務士に対するインタビュー調査結果 (2) 上記、2-(2)で実施した約200名の家族から得られた調査結果 (1) については「社会保険労務士とPSWとの協働モデル」、(2) については、「家族が考える障害年金の受給促進の方途」を、KJ法のA型図にまとめ、分析を試みた。 4. 研究会活動 「精神障害者の障害年金支援研究会」を、精神障害者、家族、PSWをはじめとする支援者等と協働し、4回実施することができた。なかでも、精神障害者による「障害年金受給による体験談」、PSWによる「障害年金受給支援の方法」は、様々な立場性を知る意味で有益であった。 5. 成果発表 上記の調査研究の結果等を、日本精神保健福祉士協会が主催する研修会や、福岡県精神科病院協会が主催する研修会等で発表をした。
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