2011 Fiscal Year Annual Research Report
外国人介護士を専門的援助者として育成するための支援システム構築に関する研究
Project/Area Number |
21530616
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
北村 育子 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (70310034)
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Keywords | 介護福祉士 / 外国人 / 文化 / 多様性 / 協働 / 高齢者サービス |
Research Abstract |
日本語を母語としない介護士が、介護施設において有効な支援者となるために必要な条件を明らかにした。まず、2008年にインドネシアとのEPAに基づいて介護福祉士候補者と看護師候補者を受入れている施設のなかから協力機関を開拓し、それら協力機関において次年度の本調査に向けての予備調査を実施した。本研究の主たる目的は外国人介護士の支援であるが、研究代表者ならびに連携研究者が、これまで高齢者の終末期ケアに関する研究において介護士と看護師の認識の違いや協働について研究を行ってきた経緯と実績を踏まえ、本研究においても外国人看護師支援との比較という視点から研究をすすめることからより大きな成果を得られると考え、看護師候補者受入機関も研究に含めた。 予備調査の結果、外国人介護士を支援するために必要な条件を明らかにするにあたっては、外国人介護福祉士・看護師候補者ではなく、受入側の日本人スタッフを対象として研究を進めることが適切であると判断し、その調査を質問紙により実施することとし、協力機関の職員の助言を得て、調査票を構築した。質問紙による調査は、候補者を受入れた100施設のうち協力の同意を得た20施設(介護福祉士候補者受入施設10・看護師候補者受入施設10)に勤務する職員460名から回答を得た。 回答の分析を行い、介護福祉士候補者・看護師候補者のいずれにおいても、その来日目的・資質が多様であること、受入機関において実践の現場で支援にあたる職員の負担が非常に大きいこと、言語的能力が最大の要因ではあるものの、援助者としての資質が現場における支援や受入に大きな影響を及ぼすことが明らかになった。 予備調査の結果については、研究代表者の所属する機関の紀要において、質問紙による調査結果については、報告書「介護・看護現場におけるスタッフの多様性の拡大と協働に関する調査結果の概要」を作成するとともに学会において報告を行った。
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Research Products
(1 results)