2009 Fiscal Year Annual Research Report
懐かしさを活用した支援-回想法の実践を通した生きがいの追及-
Project/Area Number |
21530631
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Research Institution | Kobe Women's University |
Principal Investigator |
津田 理恵子 Kobe Women's University, 健康福祉学部, 准教授 (80441202)
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Keywords | 社会福祉関係 / 回想法 / 懐かしさ / 生きがい / 高齢者 |
Research Abstract |
1.都市部における地域高齢者へのグループ回想法の実践 神戸女子大学ポートアイランドキャンパス(都市部)にて地域在住高齢者4名にグループ回想法を実践し、回想法介入前後で生きがい感スケール(K-1式)を用いて調査を行った。その結果、介入前の生きがい感得点の平均得点±標準偏差が23.3±1.7点で、介入後が27.3±2.2点と参加者全員の生きがい感が向上していりことが確認できた。また、グループ回想法実践中の評価として行動観察スケールを使用し評価した結果、回を重ねるごとに行動観察スケールの得点は上昇していた。さらに、ベンダー観察記録表の得点も回を重ねるごとに上昇していることが確認でき、相互交流が自然に深まっていくことが明確になり、地域社会の中での新たな人間関係の形成が促される中で主体的行動への意識の変化が確認できた。 2.特別養護老人ホームにおけるグループ回想法介入後の継続した調査 特別養護老人ホームにて、グループ回想法の介入から1年が経過した時点で、生きがい感スケール(K-1式)を用いた調査を行った結果、グループ回想法介入直後の全員(11名)の生きがい感得点は、平均得点±標準偏差は20点±5.7点で、1年経過した時点での平均得点±標準偏差は16.9点±4.3点と有意な差が確認できた(P=0.01)。このことから、グループ回想法介入によって改善された生きがい感は持続していないことが明らかになった。
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Research Products
(5 results)