2010 Fiscal Year Annual Research Report
市民と行政の協働による親子の主体性育成を目的とした子育て支援活動に関する研究
Project/Area Number |
21530645
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Research Institution | Poole Gakuin College |
Principal Investigator |
寺田 恭子 プール学院大学, 短期大学部・幼児教育保育学科, 准教授 (30369673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榊原 志保 大阪成蹊短期大学, 児童教育学科, 教授 (90342170)
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Keywords | いのちのふれ合い / つながり / 地域 / 次世代育成 / 食育 / 子育て支援 / 協働 / 家族 |
Research Abstract |
1.「いのちの授業」に関しては、次の2点を目的として、活動ならびに調査・研究冊子『「いのちのふれ合い授業」-にしよどにこネット・いのちの【○!わ】あべのの取り組み-』の作成を進めた。 (1)「いのちのふれ合い授業」の実践者がその活動を振り返ってまとめ、活動の意義や課題を明確化することによって、次のステップへつなげていくこと(2)平成23年8月20日開催予定のフォーラムの際の配布等により、活動の趣旨や内容・方法の周知をはかり、活動への協力・理解の輪を拡げること 2.阿倍野区「食育」プロジェクトでは、昨年度の調査研究から地域への支援だけでは食育支援に限界があり、より効率的な支援のあり方を検討することを課題とした。その結果、同じ地域にある大阪府立阿倍野高校での授業の取り組みに挑戦し、「次世代育成」を柱に学校教育サイドからのアプローチがどのような成果をもたらすのか、研究課題として設定した。授業テーマを「私の居場所」とし、食生活の面から地域を意識し深めることをねらいとした。社会福祉協議会、健康福祉課、保育所、NPO法人、食生活改善推進員など地域のさまざまな人が関わりながら、5回の授業構成で組み立てた。来年度は、その実践と成果を冊子にまとめる予定である。 3.「乳幼児の外あそび」について、プール学院大学短期大学部で実施している地域開放事業「親と子の外遊び」において参加者アンケートを実施し、親子の主体性育成と福祉教育の可能性、方法について検討した。その結果、親子の外遊びスキルの習得、親子間のコミュニケーションの広がりに成果はみられたが、地域の親子同士の仲間づくりまでには発展しなかったことが明らかになった。親子自身が創造し協働するプログラムを課題とし検討した結果、いのちを作り育て食する「菜園」「園芸」の取り組みを次年度の課題とすることになった。
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