2011 Fiscal Year Annual Research Report
市民と行政の協働による親子の主体性育成を目的とした子育て支援活動に関する研究
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21530645
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Research Institution | Poole Gakuin College |
Principal Investigator |
寺田 恭子 プール学院大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (30369673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榊原 志保 大阪成蹊短期大学, その他部局等, 教授 (90342170)
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Keywords | いのち / 地域の子育て力 / 自己肯定感 / 自己効力感 / 親子の主体性育成 / 市民と行政の協同 / 地域性 / 人と人とのつながり |
Research Abstract |
①「いのちのふれ合い授業」のフォーラム を開催し、2011年3月刊行の「『いのちのふれ合い授業』のちから」を参加者全員(約100名)に配布した。フォーラムにおいては、「いのちのふれ合い授業」の意義と重要性について討議した。授業の中で、児童生徒のみならず、保護者や教師、スタッフ自身が自らの人生や親子関係をふりかえり、「いのちの尊厳」を実感として共有できること、地域性を尊重した取り組みが求められることを確認した。当該研究のあり方のひとつのモデルケースとして、「いのちのふれ合い授業」に対する理解と関心の輪を拡げることができたと思われる。 ② 「市民と行政の協働で取り組む親子の主体性育成に関する研究」の研究会を2011年9月に立ち上げ、協力団体と共に、コモンセンスペアレンティングを基にした地域の取り組みやプログラムの開発に取り組んでいる。ひろば事業に参加する親を対象に、子育ての状況と「しつけ」に関してアンケートを実施し、149名の回収を得た(2012年3月~6月)。また、CSPの成果についても調査を行った。これらは、2012年度末に発行した冊子にまとめている。 ③乳幼児における外あそびに関しては、「菜園」を中心にした外あそびをプール学院大学短期大学部において5回実施した。子育ての孤立化が地域における課題でもあり、地域の情報誌と連携し、地域の乳幼児親子に参加を呼びかけた。「菜園」を舞台に移したことにより、地域の参加対象が広くなった。子どもの発達や生活の基盤である自然に触れることによって、身近な活動意欲につながり、多くの人が参加しやすくなったと思われる。菜園活動や外遊びの後、調理や食事を皆で取り組み、親同士、子ども同士、親子間のつながりが自然な形で広がった。また、「食育」と「外あそび」をつなげる活動内容にすることにより、より親子が主体的に取り組む活動に期待がもてる結果となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
(理由)「いのちのふれあい授業」については、計画通り順調に進んでいる。しかし、途中変更した親子のコミュニケーションについては、子育て現場と密着した研究活動であるので、調査等順調に進まないという現状である。また、各プロジェクトについても現場の子育て支援者が多く、定期的に実施することが困難な状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年である2012年度は、子育て家庭が最も関心のある「しつけ」(親子のコミュニケーション)に特化して、行政と市民の連携によってどのような成果があるのか、検討を進めたい。その成果を冊子にまとめ(1500部印刷予定)各方面に配布し、地域の子育て力向上に向けた取り組みに貢献したいと考えている。
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Research Products
(1 results)