2010 Fiscal Year Annual Research Report
3専門職種における生成継承性の心理的特質と発達過程に関する研究
Project/Area Number |
21530691
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
岡本 祐子 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90213991)
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Keywords | 専門家アイデンティティ / アイデンティティ形成 / 生成継承性(Generativity) / 陶器職人 / 心理臨床家 |
Research Abstract |
研究II:心理臨床家における専門家アイデンティティの生成と継承 H22年度は、中堅・ベテランの心理臨床家5名に面談を行い、心理臨床家としてのアイデンティティ形成、その過程での躓きや危機、後進に対する継承の具体について分析・考察を行った(現在、分析中)。 研究III:陶器職人における専門家アイデンティティの生成と継承I: <研究III-I>島袋常秀氏の人と仕事を対象とした分析と考察 本研究は、Professionの生成と継承に関する第3研究として、Erikson(1950)の精神分析的個体発達分化の図式を理論的基礎におき、陶器職人の専門家アイデンティティの生成と継承のプロセスと、それに関わる要因を分析した。沖縄県読谷壷屋焼の代表的な陶芸家である島袋常秀教授に対する個人面接から得られた語りの分析によって、氏の陶器職人としての専門家アイデンティティ形成の特質と熟達のプロセス、専門的職業レベルにおける心理社会的課題の体験のされ方を考察した。専門家アイデンティティは、基本的信頼感、自律性、自主性、勤勉性、アイデンティティ達成という乳幼児期からの心理社会的テーマが、専門的職業の次元で再度重要な意味をもち、それらを再達成することによって発達・深化していくことが示唆された。また、心理臨床家と職人のプロフェッショナル・ワークにおける共通の特質が見出された。 <研究III-2>奥平清正氏の人と仕事を対象とした分析と考察 研究III-1の対象者 島袋常秀氏の弟子にあたる陶器職人 奥平清正氏に対して、同様の面接調査を行い、氏のアイデンティティ形成と、師からの継承の中身とそのプロセスについて分析・考察した。(現在、分析中)。
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Research Products
(21 results)