2011 Fiscal Year Annual Research Report
児童の学習・友人関係形成・学級活動意欲を向上させる学級集団形成モデルの開発
Project/Area Number |
21530703
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
河村 茂雄 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (40302046)
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Keywords | 学級集団 / 教師の指導行動 / 学級集団発達 / 学びあい / ソーシャルスキル / 学習意欲 / 友人関係 / 学級活動意欲 |
Research Abstract |
近年の学校現場において一斉指導の授業や活動の展開が難しいという問題、文部科学省が指摘する「学級がうまく機能しない状況」に対して、その背景に教師が一斉指導を行う基盤となる教育・学習環境である学級集団を良好に形成することができないという問題が考えられる。本研究は、児童の学習意欲や友人関係形成意欲、学級活動意欲を向上させ、学びあいのある学級集団(教育力のある学級集団)形成のモデルを開発することが目的である。本年度は、平成21、22年度に蓄積したデータを基に、研究テーマについてのまとめと報告書を計画通りに作成することができた。内容は下記のとおりである。(1)平成21、22年度に明らかになった学級集団の状態と児童の学習意欲・友人関係形成意欲・活動意欲との関係、学級集団の状態を規定する要因をもとに、理想となる学級集団の発達過程のモデルを作成し公刊することができた。同時に、学級集団が教育力の低い状態で固定してしまう要因、一定の発達段階から集団発達が後退してしまう要因を実証的に明らかにすることができた。(2)教師が担任する学級集団の状態・教育作用をチェックすることができる測定尺度を作成し公刊することができた。(3)3年間の研究成果をまとめた研究成果報告書を作成することができた。 本研究の成果によって、一斉指導の授業や活動の展開が難しいという近年の学校現場の問題に対して、教師が一斉指導を行う基盤となる教育・学習環境である学級集団の形成を効果的に展開するモデルが示され、文部科学省が指摘する「学級がうまく機能しない状況」を予防することができ、学校現場の教育実践の向上に寄与する一助となると思われる。
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Research Products
(9 results)