2009 Fiscal Year Annual Research Report
大学生の学業遂行に至る学年別因果モデルの構築-大学生活要因・授業要因からの検討-
Project/Area Number |
21530709
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Research Institution | Kyoto Notre Dame University |
Principal Investigator |
松島 るみ Kyoto Notre Dame University, 心理学部, 准教授 (40351291)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 仁美 京都ノートルダム女子大学, 心理学部, 准教授 (10314345)
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Keywords | 大学生 / 学業支援 / 大学生活支援 / 大学満足感 / 学業遂行 |
Research Abstract |
1.21年度の研究計画 21年度の研究計画は,質問紙法による量的研究を開始し,複数調査を実施することで,縦断的にデータ処理を行うことであった。 2.21年度に実施した具体的内容 21年度の実施計画に沿って,4月,7月,1月と3度の質問紙調査を新入生を対象に実施した。4月に行った調査では,大学進学動機や大学授業観,大学観等の変数を扱った。さらに,7月と1月の調査では,入学時と入学後の授業に対するイメージギャップについて尋ねるリアリティショック及び大学満足感や学習意欲の程度を尋ねる変数から構成される質問紙調査を実施した。質問紙では比較的多数の変数を扱ったが,21年度は大学授業観,リアリティショック,大学満足感,学習意欲に焦点を絞り分析を行った。具体的には,まず,筆者らが作成した大学授業観尺度についての信頼性及び妥当性を検討し,さらに大学入学時に抱いていた大学授業観により,入学後の学業に対するギャップに差異がみられるか,またそのギャップの程度は大学満足感や学習意欲に影響するのかを重回帰分析により検討した。本研究により,初年次生の大学満足感や学習意欲に至るプロセスについての示唆を得ることが出来たと考えている。 3.21年度の成果の公開について 上記の結果については,2010年9月に行われる,日本心理学会第74回大会(主催校:大阪大学)にて発表することが決定している。また,21年度の研究成果は雑誌論文に投稿すべく,現在準備を進めている。
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