2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530773
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Research Institution | Tamagawa University |
Principal Investigator |
松元 健二 Tamagawa University, 脳科学研究所, 准教授 (50300900)
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Keywords | 動機づけ / 磁気共鳴画像撮影 |
Research Abstract |
fMRI研究に用いる内発的動機づけ課題として、ストップウォッチ課題を考案した。具体的には、モニター上にストップウォッチが現れ、自動的にスタートする。そして、一定の時間(例えば5秒ジャスト)で押しボタンを押してストップウォッチを止めて貰う。0.05秒以内の誤差でストップウォッチを止めることができたら成功とし、ポイントを加算する。刺激や行動はできるだけ保ったまま、動機づけをできるだけ除去したコントロール課題も導入した。コントロール課題ではストップウォッチが自動的にスタートした後一定時間後に適当な誤差を含んで自動的に止まる。そしてストップウォッチが止まるのを確認してから、押しボタンをできるだげ早く押して貰う。二つのうちのどちらの課題かは試行毎に手がかりを呈示し、その順序は疑似ランダムとする。そして内発的動機が失われず、かつf MRIでの解析に必要な試行数を満たすパラメータ(刺激呈示時間、試行内エポック、試行数、セッション数)を確定した。また、被験者を外的報酬群と統制群に分けて、内発的動機づけのレベルの操作による影響も調べる。外的報酬群では、第1セッショシの直前に、成功数に応じて、金銭報酬が得られることを教示し、その報酬を第1セッシヨン終了直後に与えた。そして第2セッションでは金銭報酬は得られないことを直前に教示するが、統制群では金銭報酬が得られることは、第1セッション前には一切教示しないこととした。内発的動機を測定するための手続きとして、第1セッション後にMRIスキャナの外に一旦出て貰い、そこで3分間の自由な待ち時間を設定し、実験に用いた課題も自由に遊べるようにしたところ、外的報酬群では、第1セッション後の内発的動機の有意な低下を確認することができた。このことは、内発的動機アンダーマイニング効果をMRIスキャナ内で再現し、脳活動を調べる準備が整ったことを意味する。
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Research Products
(5 results)