2011 Fiscal Year Annual Research Report
眼球停留対象の違いによる眼球停留関連電位解析システムの開発
Project/Area Number |
21530780
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
八木 昭宏 関西学院大学, 応用心理科学研究センター, 客員研究員 (50166477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浮田 潤 関西学院大学, 文学部, 教授 (30299044)
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Keywords | 脳波 / 眼球運動 / 視覚探索 / 眼球運動 / 事象関連電位 / 生体計測 / 注意 / 視覚 |
Research Abstract |
ヒトの感覚や認知に関する研究では事象関連脳電位が用いられてきた。しかし視覚の事象関連電位の技術を眼球が動く日常事態に応用することは難しかった。研究代表者らは、サッカードの終了時点で出現する眼球停留関連電位(Eye fixation related potential, EFRP)を発見した。 目的:今年度は最終年度であるので、視野内で眼球が停留する地点を確認し、その眼球停留点別に脳電位を分類して解析を行うシステムを完成させることが第一の目的であった。そして、視覚探索時に、シーンの中で特定のオブジェクトを検出したときの電位の特性を調べることであった。並行して、眼球運動と視覚の心理物理学的な基礎研究を実施することであった。 成果:被験者が自由に、画面上の非ターゲットの中から特定のターゲットを探索する際の、EFRPの計測システムを試作した。第I号試作機では、脳電位、眼球運動、Eye Link1000による眼球の停留点を同定するため、視覚対象の画像と、視点の位置と同時に、脳波、眼球運動、のデータが記録できるシステムを開発した。システムで、カラーの幾何学図形をスクリーン上に配置し、特定図形の信号検出作業を実施した。その結果、単に探索中と、ターゲットを見つけた時では、P3成分が現れEFRPの波形が異なる結果を得た。単語探索事態の実験は研究続行中である。I号機では頭部の運動が制限されるが、EyeLink IIによれば、頭を自由に動かす事態でも、シーンの画像と眼球停留点が同時記録できる。そこで、32chの脳電位とEyeLink IIによる眼球運動と、シーンが同時記録できるシステムの開発を行った。その結果、展示品、VDT作業、工場など日常生活場面で計測が可能な第II号機のシステムの試作に成功した。
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[Journal Article] Awareness of central luminance edge is crucial for the Craik-O"Brien-Cornsweet illusion2011
Author(s)
Masuda, A., Watanabe, J., Terao, M., Watanabe, M., Yagi, A., Maruya, K.
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Journal Title
Frontier in Human Neuroscience
Volume: 5(Epub, 2011, Oct.28)
Pages: 125
DOI
Peer Reviewed
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