2011 Fiscal Year Annual Research Report
1950年代の日本における学校評価制度の導入とその展開に関する基礎的研究
Project/Area Number |
21530818
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
橋本 昭彦 国立教育政策研究所, 教育政策・評価研究部, 総括研究官 (80189480)
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Keywords | 学校評価 / 1950年代 / アメリカ |
Research Abstract |
本年度は、下記のような項目に従って研究作業を進め、それぞれの成果を得た。 a.日本占領期の日米の教育関係者についての在米史料の補充調査を行った。→アメリカ国立公文書館、アメリカ議会図書館、メリーランド大学プランゲ文庫などで、当時の日米の教育関係者の資料を見いだした。特に、日本側の文部省関係者の足跡に関わる資料を発見し、在日資料との整合性をみいだした。 b.占領期の教育政策関係者の在京史料補充調査→国立教育政策研究所、国立国会図書館、東京都の教育センター等の調査において、当時の国や府県の教育研究所の関係者がそのような活動を行ったかを明らかにし得た。 c,占領期の都道府県別の学校評価施策の補充史料調査→高知県、鹿児島県について補充調査。四国・九州地区の軍政部の関与について明らかにした。 d.最新の先行研究(邦文・英文)の補充調査 e.1950年代当時の地方学校評価記事の追加収集→地方の[教育通史][市町村史][地方新聞]の通覧を継続し、新史料を得た。 f.1950年代当時の学校評価実践関係記録の収集→地方の公文書館・図書館・学校文書・個人文書を調査し、学校評価の評価基準作成に従事した人々の活動を明らかにし得た。 g.研究報告のとりまとめ作業→以上の作業を通じて、1950年前後にアメリカから日本にもたらされた学校評価情報の内実を明らかにすることができた。全体の歴史説明をどのように整合性あるものにするかという課題を克服しながら、学会等への報告論稿の作成に向けて努力したい。
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Research Products
(2 results)