2009 Fiscal Year Annual Research Report
教員人事・評価制度の運用実態とその改善方策に関する比較実証研究
Project/Area Number |
21530841
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
古賀 一博 Hiroshima University, 大学院・教育学研究科, 教授 (70170214)
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Keywords | 教員人事 / 教員評価 / 教育行政 / 学校経営 |
Research Abstract |
本年度は、研究計画初年度にあたり、全国各地の教員評価の制度的現状を把握することに努めた。 収集したデータは、現在分類整理中であり、その正確な分析結果は、22年度中の学会発表等で公開する予定である。今年度における暫定的な研究成果としては、裏面に記載の2つの論考があげられるが、その結論要旨は、以下の通りである。 教育公務員特例法第25条の2に基づき「指導が不適切な教員に対する指導改善研修」が義務化されたのを受け、文部科学省は平成20年2月に「指導が不適切な教員に対する人事管理システムのガイドライン」を作成発表した。これを受け、各地の教育委員会では所轄地域における人事管理の見直し、修正等に入り、各地でその具体的な動きが顕在化してきている。筆者の調査に基づけば、同ガイドラインが出される以前における各地の関連人事管理システムには大きなばらつきがあったものの、同ガイドラインの制定後は、ほぼこの線にそった修正が行われつつあるように見受けられる。子細に分析してみると、地域によっては、同ガイドライン制定以前からほぼガイドラインにそった管理システムを履行している地域もあり、興味深い。
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