2009 Fiscal Year Annual Research Report
アメリカ・NCLB法下における学力テストの実施とそのインパクトに関する総合的研究
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21530848
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
赤星 晋作 Hiroshima City University, 国際学部, 教授 (80175778)
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Keywords | NCLB法 / 学力テスト / 学校の民営化 |
Research Abstract |
NCLB法施行の2002年9月より、学力テストはどのように実施され、それにより学力(テスト得点)はどのように変化してきたのか、また学力テストの課題は何なのか、全国的な調査資料を中心に動向や変容等その全体像を概観した。 そして今回は特に、最終措置である、5年間州設定の「年間到達目標」(Adequate Yearly Progress=AYP)達成されなかった場合の措置(リストラクチュアリング(restructuring)、州への学校経営権の委譲、公立学校経営に実績のある民間企業等との契約、チャーター・スクールへの転換、抜本的な教職員の入れ替え等)について、具体的にどのように実施されているのかを調査することにした。これは今後アメリカの公立学校に大きな影響をもたらすと考えられるからである。 具体的に探るために、学校運営の民営化において全国で先駆的なペンシルベニア州のフィラデルフィア学区に注目し、どのように州の引き継ぎがなされ学校が民営化されていったのか、また実際どのように民営化が展開されているのかその実態を探った。そして、フィラデルフィア・スタイル(Philly Style)と言われる学校の民営化の成果と課題を明らかにした。
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