2009 Fiscal Year Annual Research Report
小学校における学級経営支援・評価システムの構築に関する開発的研究
Project/Area Number |
21530859
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Research Institution | International Pacific University |
Principal Investigator |
中田 正浩 International Pacific University, 次世代教育学部, 准教授 (10461261)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 喜孝 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (50142766)
松岡 律 環太平洋大学, 次世代教育学部, 講師 (60454857)
山崎 瞳 佛教大学, 教育学部, 非常勤講師 (80454859)
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Keywords | 学級経営 / 学校経営 / ピアサポート / 地域連携 / 学級経営評価システム |
Research Abstract |
平成21年度においては,主に中田と松岡が協力校においてフィールドワークを行い,(1)堺市および岡山県赤磐市の小学校において,それぞれ学級経営支援・評価に関する研究会を組織し,教員対象の質問紙調査の素案を作成した。その傍ら中田は,(2)第42回東京都小学校学級経営研究大会,第49回日本教育経営学会等に参加し,学級経営および評価に関する情報・資料収集を行った。 また松岡と小島は,(3)学級経営および評価に関する先行研究について文献研究を行った。こうした作業を進めていく中で,(4)教師が学級を経営する上で生徒・児童の間にすでに存在する人間関係を考慮することの重要性が改めて浮かび上がってきたため,この点については主に山崎が"ネットいじめ"という現代的な事象に着目し,第61回関西教育学会における発表などを通じて,学校現場の児童の実態と本研究の課題である学級経営支援との関わりについての考察を開始している。 平成21年度は,本研究の端緒を開く時期であり,(1)は実際に研究を進めるための現場における協力体制の構築,(2),(3)は本研究の理論的枠組みの精緻化,(4)は研究を進める中で新たに浮かび上がって来た課題の検討および理論的枠組みのリファインにつながる作業となった。 なお,(1)にある質問紙調査は当初の研究計画にはなかったものであるが,研究が具体化するにつれその必要性が認識されるようになったものであり,目下,平成22年度内に実施の予定でいる。
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