2009 Fiscal Year Annual Research Report
保育現場に即したICT利用による保育者のQWL支援プログラムの開発と展開
Project/Area Number |
21530862
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Research Institution | Tokyo Seitoku College |
Principal Investigator |
金城 悟 Tokyo Seitoku College, 幼児教育科, 教授 (70225118)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 英雄 筑波大学, 人間総合科学研究科, 教授 (80133023)
安見 克夫 東京成徳短期大学, 幼児教育科, 教授 (30389861)
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Keywords | 保育者 / ICT利用 / QWL支援プログラム / 社会系心理学 / 社会福祉関係 |
Research Abstract |
研究1:保育者の就業環境・職場環境・勤務環境実態調査 (1)研究成果の具体的内容:本研究は、関東地域に所在する公・私立幼稚園・保育所を直接訪問し、保育者の就業環境・職場環境・勤務環境を明らかにすることを目的としたものである。本研究の結果、次の9項目に関する保育者の環境が明らかになった。(1)デイリープログラム、(2)保育カリキュラム(年間、月間、週間)、(3)保育関連業務、(4)保育者間の業務分担体制、(5)保育者の作業内容・作業条件、(6)労働時間・休憩時間、(7)保育者数・保育者以外の人員の構成、(8)受け持ちの子ども数、(9)給与体系。 (2)研究の意義・重要性: 本研究の結果、保育者の就業環境、職場環境、勤務環境が明らかとなった。この研究成果により、保育職と他の職業との就業・職場・勤務環境を具体的に比較することが可能な基礎的データが得られたことは意義深いと考える。 研究2:修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)を用いた保育者の仕事に対する意識調査 (1)研究成果の具体的内容:本研究は保育者の仕事に対する意識を半構造化面接法で調査したものである。調査結果は、M-GTAにより分析した。本研究の結果、(1)仕事に対する生きがい、やりがい、満足感、(2)仕事における負荷、(3)専門性に対する不安、(4)保育者としての自分を支えている要因、(5)「仕事」と「生活」をバランスよく両立させる要因、の5点が明らかとなった。 (2)研究の意義・重要性:本研究の結果、保育者の仕事における大変さとやりがいの具体的な構造や関係が図式的に表現できるようになった。このことは保育者のQWLを測定する基本モデルが構築されたことであり次年度のQWL尺度の構成を検討するための重要なデータが得られたことを示しており意義深いと考える。
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