2012 Fiscal Year Annual Research Report
幼児・児童の健康尺度の試作及び生活習慣との関連に係わる縦断的研究
Project/Area Number |
21530865
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Research Institution | Kansai University of Social Welfare |
Principal Investigator |
服部 伸一 関西福祉大学, 発達教育学部, 教授 (20299142)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 幼児 / 健康 / 尺度 / 生活習慣 / 縦断 |
Research Abstract |
本研究の目的は,幼児及び小学校低学年児童の心身の健康状態に関する総合的な尺度を試作し,睡眠・運動・食事などの基本的生活習慣との関連及びその経年変化について縦断的に検討することである。平成24年度の計画は,主に①第3次調査(7歳児)の実施と資料整理,②5歳児に関する睡眠・運動・食事・テレビ視聴時間などの生活状況と健康尺度との関連の検討であった。第3次調査については,平成24年10月から平成25年1月の間に,第2次調査で実施した605名に調査を依頼し,342名から回答を得た。 ②の分析では,5歳児の保護者による幼児の観察的な健康状態の評価を基に健康状態に関する尺度を作成するとともに,テレビ視聴時間に着目して相互の関連を検討した。その結果,因子分析において,固有値の高い順に,「情緒の安定」「集中の難しさ」「眠気と身体疲労」「体調不良」「運動遊びへの指向性」「睡眠と食のリズム」と解釈できる6つの因子が抽出された。健康尺度得点に性差はなく,幼稚園児が保育所児と比較して有意に高かった。 通園状況別に健康尺度得点により3群に分類し,テレビ視聴時間との関連をみると,幼稚園児においては,平日・休日ともに高・中得点群のテレビ視聴時間が低得点群と比較して短かった。保育所児については,平日では,高・低得点群が短く,休日では高得点群が短かった。 幼稚園・保育所のいずれの幼児においても,高得点群のテレビ視聴時間が短かったことを考慮すると,幼児の健康状態とテレビ視聴時間が関連する可能性があると推察された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)