2009 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル社会におけるパラダイムシフト:日本の高等教育とキャリアにおける意識変容
Project/Area Number |
21530881
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
恒松 直美 Hiroshima University, 留学生センター, 准教授 (60363008)
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Keywords | 意識 / 大学教育 / パラダイム / グローバル社会 / 短期交換留学生 / キャリア教育 / ジェンダー / インターンシップ |
Research Abstract |
1) 意識変容のインタビュー調査 日本人学生・短期交換留学プログラム留学生・社会人を含む約80名に幅広くインタビューを行い意識変容について調査を進めた。高等教育において学生としての生活を体験した「人」に焦点をあてて調査を進めたことで、「学生」の立場からの大学教育の意味・学生のキャリア構築への影響要因・キャリアを持つ人々の大学教育の意味づけについて明らかになりつつある。現在分析を進めるための問題の概念化と分類を行っている。 2) 大学教育とキャリアを連携させた支援体制の構築 大学教育と国際社会を連携させ、大学教育の理論的理解と社会での実践を結びつける機会を提供する支援体制の構築を目指し、広島大学短期交換留学プログラムの留学生向けに2003年度より開講しているインターンシップ・コース[HUSA(Hiroshima University Study Abroad Program)Internship]を2009年度前期から拡大した。日本語上級者に加え日本語中級の留学生もキャリア構築に向け準備できる体制の整備を始めた。2010年度前期からは、正式にHUSA Internship I : Career Theory and Practice(HUSAインターンシップI:キャリア理論と実践),HUSA Internship II : Practicum(HUSAインターンシップII:実習)の2つのコースを開講し、Iではキャリア構築のための準備を行うと同時に、留学生と日本人学生が共同研究プロジェクトに取り組み(日本語中級及び上級)、IIでは実際にインターンとして就労する(日本語上級)体制を整備した。またインターンシップについての企業調査を行い、パンフレット発行や派遣の拡大など改善策を図った。 3) 国際学会・セミナーへの参加 国際学会Institute of Noetic Sciences(IONS), 13^<th>International Conference, "Toward a Global Shift : Seeding the Field of Collective Change"(アメリカTucsonにて開催)に参加し意識研究の発展について知識を深めた。国内では能力開発に関するセミナーに参加して企業の方々とのネットワークを形成しまた、留学生教育学会ではインターンシップについて発表した。幅広いネットワークを「HUSAイジターンシップ」の充実及び大学教育と社会とを連携させた支援体制の構築に役立てていく。
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