2010 Fiscal Year Annual Research Report
現代カナダ先住民教育実践研究-教育に関する先住民権保障の展開過程
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21530899
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| Research Institution | Kagoshima Immaculate Heart University |
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Principal Investigator |
広瀬 健一郎 鹿児島純心女子大学, 国際人間学部, 准教授 (80352491)
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| Keywords | 先住民教育 / 先住民権 / 人権 / 教育学 / カナダ地域研究 |
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| Research Abstract |
本年度は、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバ島の先住民族サーニッチの教育権保障に関する資料調査を行った。その結果、サーニッチの教育制度および教育実践に関する基本的な資料を収集し得たと考えている。
1)ブリティッシュ・コロンビア大学附属図書館にて、Globe and MailやVancouver Sun等の新聞資料を調査し、サーニッチおよびサーニッチの学校教育に関する新聞記事を収集し、同民族をめぐる社会状況の一端を知り得た。サーニッチの教育に関する資料は、同図書館の他、ビクトリア大学や北海道立北方民族博物館においても資料調査を行い、サーニッチの民族学校で使用されている民族文化に関する教科書や行政文書を入手した。これにより、サーニッチの教育動向と学校を通じた民族文化伝承の内容・方法の一端が明らかとなった。また、サーニッチの民族学校に民族言語クラス(センチョッセン)の教員を訪ね、授業の実際を観察し、民族・文化クラスの意義、先住民族教育権回復の方向性、ブリティッシュ・コロンビアファーストネーションズ教育自治法案の意義についてインタビュー調査を行い、民族言語教員が教育権の回復に対する認識の一端を知りえた。
2)ブリティッシュ・コロンビア・ファーストネーションズ教員運営委員会を訪問し、ブリティッシュ・コロンビア・ファーストネーションズ教育自治権限法案をめぐる協議の経過と今後の協議の展望、課題についてインタビュー調査を行うとともに、同法案をめぐる協議に関する資料を収集した。これにより、同法案をめぐる協議について、最新の情報を入手することができた。
3)なお本調査を進める中で、元インディアン寄宿舎学校生徒への謝罪問題について、先住民族の教育権回復の問題を考察する際に理解を深めておく必要があると判断した。そこでカナダ首相が元生徒らに謝罪をめぐる政治的経過とその論理を明らかにし、論文にまとめた。
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Research Products
(2 results)
