2011 Fiscal Year Annual Research Report
地域の初等教育を担う人材の育成:インド・オスマナバード県を事例とする実証的研究
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21530900
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Research Institution | Tokai University Fukuoka Junior College |
Principal Investigator |
赤井 ひさ子 東海大学福岡短期大学, 国際文化学科, 准教授 (40249644)
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Keywords | 教育学 / インド / 初等教員養成 / 県教育研究所 / 初等教育普遍化 / オスマナバード県 |
Research Abstract |
最終年度の研究計画に沿って、昨年度までに実施したインドの初等教員養成に関する現地調査の補完的調査を、マハーラーシュトラ州オスマナバード県で実施した。また、ムンバイでは当該分野専門家との討議を継続し、インドの最新の教育事情に関連した文献を収集することができた。本研究の重要性はインドでも先行研究が少ないと指摘されてきた初等教員養成を、実証的に調査・研究する点にある。 4月~8月上旬には、第二年度までに現地調査で収集したアンケート調査と面談調査の分析を行い、初等教員養成課程に学ぶ学生達の就学動機、家庭環境、就学後の勉学への意見などを明らかにした。そして昨年度までの調査時からの変化を追跡するために、今年度の面談調査で使用する質問票を準備した。また、これまでに収集した資料の整理も行った。 8月の訪印では、オスマナバード県の県教育研究所で現地調査を継続し、第二学年(初等教員養成課程は二年間)の学生を中心に、これまでの勉学から得た結果をどのように評価しているかなどについての面談調査を実施した。また、ムンバイでは当該分野専門家との討議から、他州の初等教員養成課程の様子も含めて、広く情報・資料を収集することができた。 9月~12月中旬までは、収集した資料の分析を継続し今年度の補完的現地調査に検討を加えた。12月末から1月初旬の訪印では、当該分野接門家と、調査結果の検討・分析の方法について討議を重ねた。そして、インドの初等教育・初等教員養成に関する学会誌などを入手することもできた。帰国後から3月の年度末までは最終年度報告書作成のために、これまでの研究成果を分析・吟味した。 研究成果は、東海大学短期大学紀要第45号に掲載されている。また、学会発表も行い、国内の教育分野の研究者からさまざまな指摘を受けることもできた。
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Research Products
(2 results)