2010 Fiscal Year Annual Research Report
社会科における「エクイティ」と「コンプリヘンシブ」の学習内容構成に関する比較研究
Project/Area Number |
21530917
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
川崎 誠司 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (10282782)
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Keywords | 教育学 / 多文化教育 / 社会科 / エクイティ / ハワイ / 公正 / フィールドワーク / 異文化 |
Research Abstract |
多文化社会では異質な価値観の衝突が生じる。一方の価値観からみるともう一方の価値観は「トレラント(tolerant)-寛容」ではない存在,つまり「イントレランス(intolerance)-不寛容」ということになる。この「イントレランス」に対して,子どもたちがどのような認識をし,どのような意識や態度を身につけるべきか,そのための社会科教育はどうあるべきかについて考究する。アメリカの多文化教育における「エクイティ教授論(Equity Pedagogy)」を手がかりに,日米の具体的な社会科実践の観察・分析を通じてそれを明らかにすることが本研究の中心課題である。 1.授業観察・学校観察 アメリカ・ハワイ州の小学校において前年度に引き続き観察・記録・分析を継続した。 2.「コンプリヘンシブ」に関する資料の収集 ハワイ州教育局を中心に,教育政策における「コンプリヘンシブ」に関する資料収集を行った。 3.研究の途中経過の報告 韓国多文化教育学会から招聘を受け,ソウル市(漢陽大学)において研究報告を行った。異文化間教育学会第31回全国研究大会において,特定課題研究(シンポジウム)のパネリストとして研究報告を行った。「多文化社会における初等教員養成」国際会議に招聘され,京仁教育大学において研究報告を行った。 4.研究書の刊行 『多文化教育とハワイの異文化理解学習』(ナカニシヤ出版)を刊行した。
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Research Products
(5 results)