2012 Fiscal Year Annual Research Report
反省的実践家としての家庭科教師の育成に関する理論的・臨床的研究
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21530922
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
磯崎 尚子 富山大学, 人間発達科学部, 教授 (70263655)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 家庭科教育 |
Research Abstract |
本年度は、平成23年度に実施した教師知識に関する実態調査を継続した。教職経験5年未満の初任教師と教職志望学生に対して、ある初任教師が行った小学校家庭科の授業記録ビデオを観察させ、オンラインモニタリング調査により、彼女らが有している教材化のための知識について分析を行った。昨年度の現職教員への調査結果と併せると、学生の段階から教職に就いた初任レベルの段階では、特定の教師知識の量的、質的ともに向上が明らかに認められた。とりわけ、教師知識のうちでも、教材内容についての知識、学習者と学習者の特性に関する知識、教育目標・価値などいくつかの教師知識は、初任レベルの教師から教職経験20年以上の熟練レベルの教師への変容よりも、学生の段階から初任レベルの教師への変容の方が、質的にも量的にも成長の違いが認められることが明らかとなった。 次に、平成23年度の研究成果と本年度の研究結果を踏まえながら、小学校初任レベルの教師とともに、教師知識のうちでも向上が認められた教材内容についての知識及び学習者と学習者の特性についての知識に焦点化した家庭科の授業構想と研究授業を行い、子どもの変容を通して教師知識の向上について検討した。その結果、素材の教材化における家庭科の特性を考慮し、学習者の性格を詳細に把握して、教材化し授業実践を行えば子どもの変容が認められること、教師にとっても今後の教材化の視点の育成につながること、などが明らかとなった。なお、教材内容に関して家庭科教育に関するキャリア教育に関しても検討した。 加えて、教育実習生の小学校での教育実習前後における教職等への意識変容について調査・分析を行った。その結果、教育実習生の意識や附属学校等における指導教員の指導が、教育実習生の成長の要因になっていることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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