2011 Fiscal Year Annual Research Report
[伝統的な言語文化]の系統的指導における日本の基層文化概念の活用
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21530925
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
藤森 裕治 信州大学, 教育学部, 教授 (00313817)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西 一夫 信州大学, 教育学部, 教授 (20422701)
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Keywords | 国語科教育 / 伝統的な言語文化 / 系統的指導 / 海外比較調査 / アプロプリエーション / 授業研究 / 教材開発 |
Research Abstract |
平成23年度における本研究のうち,学術的・社会的貢献として意義ある成果は、以下の通りである。 (1)日本の基層文化の文化相対主義的な位置づけと[伝統的な言語文化]の構成概念の導出 伝統や文化に関する言語教育を展開している海外の事例としてイギリスにおけるトピック学習及び宗教教育・市民性教育の実態を調査し、それとの比較を通して[伝統的な言語文化]の系統的指導を貫くべき日本の基層文化における構成概念を導き出した。成果は学会発表及び講演等で還元した。 (2)[伝統的な言語文化]の系統的指導における学習活動と教材系列の検討 [伝統的な言語文化]の系統的指導と学習活動及び教材との相関を検討し、小学校・中学校における当該学習指導を教材系列にまとめた。その成果を著書、論文、国語教科書編集等で社会的に還元した。 (3)[伝統的な言語文化]の指導系統表の作成と教材・単元の具体的提示及び実践的検証 3-1:附属学校における公開研究会を通して具体的な指導系統表及び学習指導法を提案し,これを社会的に公開した。 3-2:国語教育に関連する複数の学会で〔伝統的な言語文化〕にかかるワークショップを行い,実践関係者の意識啓発と教材開発を示した。 3-3:各地の教育委員会,教育研究会での招待講演を通して,〔伝統的な言語文化〕にかかる研究成果の具体的な説明及びワークショップを行い,その普及につとめた。
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Research Products
(14 results)