2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530927
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
松岡 守 三重大学, 教育学部, 教授 (90262980)
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Keywords | ものづくり教育 / 知的財産教育 / 技術 / 中学校 / 中国 / 内モンゴル自治区 |
Research Abstract |
中学校の技術において創意工夫のあるものづくりに絡めた知的財産教育を学校現場の協力を得て展開し、その相乗効果を検証し、さらにより有効な組み合わせ方を開発するのが本研究の目的である。 平成22年度は三重県津市内中学校1校、中国内モンゴル自治区内の中学校2校、及び内モンゴル師範大学准教授(平成21年度三重大学外国人招へい研究者)1名の授業実施協力チームを編成、昨年度と同様にほぼ両国で同内容のロボット作りと知的財産教育を組み合わせた授業を行った。昨年度との違いは、中国側で中国独自の材料を用いて進めることを試みたことにある。中国には6月(事前打ち合わせ)、3月(進捗状況視察)の2回、出張し、研究を進めた。6月は托県第4中学校及び二連浩特市モンゴル族学校を訪問した。托県第4中学校では昨年度から進めてきているロボット作りの成果報告に立ち会うことができた(年度の開始が中国では9月からであることによる)。二連浩特市モンゴル族学校では「日中ロボット教育実践基地」の看板の設置式を行った。これはこの研究が国際交流貢献として受け取られ、それを形にしたいとの申し出を受けたものである。2年目の実践研究は日本側は授業が終了した。 3月の訪問で明らかとなったことは、1)中国独自の材料だけでは中学生向けのロボット作りが安価には実施できないこと、2)中国の中学校におけるこの種の取り組みについては当該の中学校を管理する担当者に大きく依存し、担当者の意向に沿い実施方法や実施中学校を選定しなおす必要があることである。1)については日本製の材料を用いた方が適切なものについては日本より支給することとした。2)については新しい実施候補学校を訪問し、協力を得られる旨の確認を得た。なお、従来の中学校の生徒への事前(、事後)アンケート等のデータは3月の訪問で取得した。 研究全体としてはほぼ順調と言える。
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[Journal Article] ロボット学習を通して形成される生徒の技術観・職業間を把握する意識尺度の開発2010
Author(s)
村松浩幸, 杵渕信, 渡壁誠, 水谷好成, 山本利一, 川原田康文、川崎直哉, 吉田昌春, 松永泰弘、紅林秀治, 松岡守, 関根文太郎, 大橋和正, 田口浩継
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Journal Title
日本産業技術教育学会誌
Volume: 52
Pages: 103-110
Peer Reviewed
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[Presentation] 中学校技術科のロボット学習による生徒の技術観・職業観の変容2010
Author(s)
村松浩幸, 杵渕信, 渡壁誠, 水谷好成, 山本利一, 川崎直哉, 紅林秀治, 吉田昌春, 松岡守, 関根文太郎, 川原田康文, 田口浩継
Organizer
日本産業技術教育学会第53回全国大会
Place of Presentation
岐阜大学
Year and Date
20100828-20100829
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