2010 Fiscal Year Annual Research Report
中・高等学校家庭科教員による小学校教員のための食育研修プログラムの開発
Project/Area Number |
21530932
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
鈴木 洋子 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (40187779)
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Keywords | 食育 / 家庭科教員 / 研修プログラム / 小学校教員 / 調理 |
Research Abstract |
本研究の目的は、小学校における食育を推進するために、調理を中核に据えた中・高等学校家庭科教員による小学校教員のための食育研修プログラムを開発、実践、検証することである。 今年度は、食育研修プログラムの試験的実践の準備を行った。具体的には、奈良県下の公立高等学校家庭科教員1名、公立中学校家庭科教員2名、本学附属小学校の家庭科教員2名と栄養教諭1名、奈良県ろう学校栄養職員1名の合計6名に協力を依頼し、研修内容を時間、経費も視野に入れて検討した。小学校教員がメンバーに加わったことにより、小学校の実態をメンバーの間で共有し理解することができた。研修会の試験的実施は、メンバーが勤務するろう学校の教職員の協力により実施することができた。調理実習の合間に、包丁の使い方の指導ポイントや、ゼリーの調理に用いた凝固剤の種類と特徴の講話等を組み入れた。実習の題材、講話内容ともに参加者には好評であったことから、プラグラムの内容に採用することにした。 また、初年度に栄養教職員を対象にクラス担当教員に理解してもらいたい内容を調査した結果、給食や衛生について理解を深めてもらうことを望んでいることが明らかになったことから、食生活上の衛生面に関する生活者の意識と実態に関する調査を教師予備軍を対象に実施した。この結果を踏まえ、プログラムに「手洗い」に関する内容を採用することを検討した。さらに、学校における食育の充実と推進には、栄養教諭、学級・教科(家庭科)担当教諭、養護教諭の連携がのぞましいことから、養護教諭を対象に食育へのかかわりの実態と意識を調査し、課題の表出に努めた。
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Research Products
(2 results)