2011 Fiscal Year Annual Research Report
中・高等学校家庭科教員による小学校教員のための食育研修プログラムの開発
Project/Area Number |
21530932
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
鈴木 洋子 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (40187779)
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Keywords | 食育 / 家庭科教員 / 研修プログラム / 小学校教員 / 調理 / 地域 |
Research Abstract |
本研究の目的は、小学校における食育を推進するために、調理を中核に据えた中・高等学校家庭科教員等による小学校教員のための食育研修プログラムを開発し、研修制度を普及することである。 最終年度にあたる本年度は、これまでの「小学校教員に求められる食育指導に必要な調理技能技術及び知識等の研修内容の検討」と「英国におけるFood Partnerships & Trainingの把握」の研究成果をふまえて研修プログラムを構想し、その試行的実践の際の参加者へのアンケートを参考に、研修用の冊子を作成した。アンケートにおいて、研修会の必要性については「積極的に導入する必要がある」が27%、「導入する必要がある」が70%、「あまり必要を感じない」が3%であった。研修内容に優先して望まれる内容は、「すぐに授業で使える内容(小学生に実習させる内容)」であった。 研究当初の計画では、研修の講師役を中・高等学校家庭科教員としていたが、研究を進める中で小学校の家庭科専科担当教員や栄養教職員などを加え、幅広くベテランの教員に講師を依頼することが得策であるとの結論に至った。したがって、作成した研修用の冊子「フードパートナーシップ日本」の表紙に「フードパートナーシップでは、栄養教員及び家庭科専科担当教員が不在の小学校に、同地域に勤務する家庭科・栄養教員が出向いて開催する調理を中心とした食育研修会を契機に、地域の教育力を結集して食育推進にあたることをねらいとしています。」の説明を記載した。 冊子「フードパートナーシップ日本」の日本語版と英語版を研究代表者のホームページに掲載し、ダウンロードができるようにした。 なお、本研究の構想は、第二期奈良県食育推進計画の具体的な対策に採用された。
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Research Products
(5 results)