2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530936
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
今岡 光範 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (20031817)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下村 哲 広島大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (50294476)
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Keywords | 問題設定 / 活動 / 数学教育 / 数学 |
Research Abstract |
本研究の目的は,中等教育および教師教育における問題設定の活動を実行可能な方法で活性化し,数学教育の質の向上を図る方策を提案する事である。今年度の主要な研究成果は次のとおりである。 1.本研究課題で得られた問題設定活動の研究成果を発信するために,ルーマニアで開かれた国際学会CAIM2011で問題設定に関する研究発表を行った。同時に,ブカレスト市の数学教育学研究者C.Voica氏やM.Singer氏と研究交流を図り,問題設定を含めた数学教育の今後の共同研究活動を企画した。 2.数学教師を目指す大学生によるコンピュータを用いた問題作りについて,これまでの研究をふまえ,今年度も実践研究を発展させた。具体的には,問題設定の過程における学生の活動を詳細に分析するため,数名の受講生を選び,インタビューを通した調査を行った。その結果として,学生のさまざまな考察のあり方に関する新しい知見を得た。今年度の研究成果はすでに論文にまとめつつある。次年度の全国数学教育学会で研究発表し,情報を広く発信する予定である。 3.高校数学での問題設定に関して,広島付属学校の喜田英昭氏との共同研究により,グループ活動を取り入れ,課題学習にも応用できる問題設定の活動を実践し,結果を分析した。成果は1月の全国数学教育学会で発表し,論文は現在投稿準備中である。 4.社会に共通する課題の中で数学の有効性を示すために,新潟大学の垣水修氏と共同研究を通して,環境問題に関する題材の問題設定を考察し,成果を1月の全国数学教育学会で発表した。論文は現在投稿準備中である。
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