2009 Fiscal Year Annual Research Report
アート教育の協働的な組織化における教師の役割と育ち:教授学習過程論的分析
Project/Area Number |
21530959
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
宮崎 清孝 Waseda University, 人間科学学術院, 教授 (90146316)
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Keywords | アート教育 / カリキュラム構成・開発 / アクションリサーチ / 協働的学習 / 教師の学習 / 多声的エスノグラフィー |
Research Abstract |
研究計画に基づき、2009年度は研究協力幼稚園において教育カリキュラムの策定、教育カリキュラムの実施と観察を主としておこない、さらに国際比較についても準備的に実施した。 まず教育カリキュラムの策定については、平成19-20年度科学研究費研究に基づき、保育計画の中心には年間の様々な活動の種となる「テーマ」を策定した。具体的には「風と光」とした。また、夏期ワークショップの招聘アーティストとして、東京芸術大学のインスタレーションアーティスト、宮元三恵氏を決定、依頼した。 研究テーマに関わる教育活動は年長児を対象に4月から開始し、3月までおこなった。なお宮元氏は6月、7月にそれぞれ1日、中心となる8月には4-7日、および20-21日に来園し、8月には「ミルキーウエイ」と題するインスタレーション作品を年長児とともに作った。研究者は12回訪問し、幼稚園においての観察を実施した。8月の夏期ワークショップには大学院生を研究補助員として用い、複数のカメラを用いて観察をおこなった。なおこれ以外に2回、大学院生が園にいき、観察をおこなった。また9月には教育カリキュラムへの協力をおこなっている音楽家石川泰に、12月には宮元に対し、それぞれインタビューをおこなってデータを得た。 国際比較については、関連した研究をおこなっているMar janovic-Shane(Chestnuts Hill College, USA), Ferholt(City University of New York, USA), Nilsson(Stockholm University, Sweden), Rainio(Helshinki University, Finland)と研究協力チームを組み、10月よりインターネットのテレビ会議を不定期に開催しており、データの交換、討論をおこなった。
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