2010 Fiscal Year Annual Research Report
表現志向に考慮した造形メソッドの開発と、ディジタルアーカイブを用いた教育及び評価
Project/Area Number |
21530967
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Research Institution | Bunkyo University |
Principal Investigator |
久保村 里正 文教大学, 教育学部, 准教授 (80320951)
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Keywords | 芸術諸学 / 教育学 / 美術科教育 / 基礎造形 / ベーシックデザイン / 造形要素 / アーカイブ / イメージ |
Research Abstract |
本年度は、平成21年度に口頭発表を行った「基礎造形教育法における表現志向と造形能力」について、基礎造形の授業と、それに関わる先行研究の検討を行い、造形メソッドが効果的に機能しなかった課題について、それぞれの事例の研究を進め、「基礎造形教育法における表現志向の影響」として論文にまとめた。 また「基礎造形教育法における表現志向と造形能力」については、平成21年度に行った表現志向調査の調査結果から調査方法の問題点を明らかにした。そして、その結果をフィードバックし、調査フォーマットの作成・決定を行い、岐阜市立女子短期大学の学生に対して、嗜好調査を実施した。その結果、現在の基礎造形教育法の問題点が、「幾何学的・抽象的表現」に対する嗜好の違いに有ることが判明し、日本基礎造形学会西宮大会にて口頭発表を行った。 作品のデータ収集と整理に関しては、平成21年度から引き続き、本年度も同様に収集、整理を行った。また、これらのデータを効果的に利用が可能となるように、ディジタルアーカイブのインデックスを元にした、学生の造形志向と表現の概念を加えたディジタルアーカイプの設計を開始した。先に設計したアーカイブはMicrosoft Accessによるものであったが、今回は多くの人が利用できるよう、オープンオフィスを利用する方向で検討を進めた。 また今後は、平成23年度に基礎造形教育法テキストの試作を行い、平成24年度に試行、平成25年度にフィードバックを行い基礎造形教育法を完成させる予定である。その為、本年度は、それに必要な調査と資料の整理などを行った。
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Research Products
(4 results)