2012 Fiscal Year Annual Research Report
表現志向に考慮した造形メソッドの開発と、ディジタルアーカイブを用いた教育及び評価
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21530967
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Research Institution | Bunkyo University |
Principal Investigator |
久保村 里正 文教大学, 教育学部, 准教授 (80320951)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 芸術諸学 / 教育学 / 美術科教育 / 基礎造形 / ベーシックデザイン / 造形要素 / アーカイブ / イメージ |
Research Abstract |
基礎造形の授業では各課題を実施する際に、基礎造形教育法のテキストと、課題ごとに作成された作品のポートフォリオを利用している。このポートフォリオは、課題説明時の作品例提示としての利用や、学生が作品制作時に発想の助けとしての利用が主であるが、冊子としてまとめているため、全てを見るためには時間がかかることや、見られる人数が限られるなどの問題があった。これらの問題に対し、造形要素をインデックスとしたディジタルアーカイブを開発することによって、教員が教具として利用し、より効率的な教育が出来るだけではなく、学生が作品制作の過程で利用することによって、自然に造形要素への理解が促進され、基礎造形教育法全体として、教育効果の上昇が期待できると考えた。 そこで本年度は主にFile Maker Proを用いたディジタルアーカイブの開発を行った。このディジタルアーカイブは、試用によって概ね以下の効果が認められた。① 基礎造形教育法によって制作された作品を記録・保存・集積する。② 基礎造形教育法を用いた授業を実施するにあたって、作例紹介の教具として利用する。③ 学生が課題を制作するにあたり、学生自ら作品を検索することによって、新しい発想を生み出すなど、制作の支援を行う。④ 検索のインデックスに、4大造形要素(色・形・コンポジション・テクスチュア)と、それに連なる従属造形要素を用いる事によって、学生の造形要素に対する理解をより深める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね当初の計画通り、基礎造形教育法の改良、ディジタルアーカイブの制作まで実施している。今後は研究授業による教育法の評価と改善、ディジタルアーカイブの充実およびスマートフォン等への対応をはかる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今回、制作したディジタルアーカイブは、試用を通して、以下の効果が概ね認められた。 ① 基礎造形教育法によって制作された作品を記録・保存・集積する。② 基礎造形教育法を用いた授業を実施するにあたって、作例紹介の教具として利用する。③ 学生が課題を制作するにあたり、学生自ら作品を検索することによって、新しい発想を生み出すなど、制作の支援を行う。④ 検索のインデックスに、4大造形要素(色・形・コンポジション・テクスチュア)と、それに連なる従属造形要素を用いる事によって、学生の造形要素に対する理解をより深める。 しかし、①②の目的はほぼ達成できたものの、③の目的に関しては実際の授業を通して使用したのではない為、今後、授業での使用を重ねる必要があるだろう。そして総合登録件数が少ないため、今後は登録件数を増やすとともに、授業の中で実践を通して使用を重ねる必要があるだろう。 また作品と作品情報の表示方法が効果的でないため、ユーザビリティの面から、より機能的なデザインを行う計画である。また今回ディジタルアーカイブに利用したFile Maker Proは、クライアントとしてWebブラウザが利用できるが、学生のディジタル機器の利用状況を鑑みた場合、スマートフォンやPDA等での利用に対する重要が高いと思われるため、利用方法の検討を行いたい。
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Research Products
(2 results)