2011 Fiscal Year Annual Research Report
ヴィジュアルテキストを創造的に読む力を育てる教材開発・授業開発
Project/Area Number |
21530969
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
鹿内 信善 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (20121387)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 公紀 札幌大学, 経営学部, 教授 (80265123)
伊藤 裕康 道都大学, 美術学部, 准教授 (20295926)
石川 清英 道都大学, 美術学部, 准教授 (40405692)
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Keywords | 看図作文 / 創造的読み / ヴィジュアルリテラシー / ヴィジュアルテキスト |
Research Abstract |
1.創造的読みの対象となるヴィジュアルテキストの作成 どのようなヴィジュアルテキストであっても「創造的読み」が可能なわけではない。適度な「曖昧」や「意味的空白」を備えたヴィジュアルテキストが必要である。とくに,看図作文に用いる絵図テキストはこの条件を備えていなければならない。平成23年度は,確実に看図作文授業に使用できる絵図を10幅以上制作した。さらに,「景観教育」「まちづくり教育」に活用可能な写真テキストも数多く収集した。これらの写真は社会科教育等にも活用可能なものである。 2.絵図をテキストにした創造的読みの授業モデル 最も大きな成果は,これまでに構成してきた看図作文授業モデルを追試する段階に入ってきたことである。「大学生の作文意欲向上をめざした試み」「学習者による看図作文用絵図の創作の試み」等,新しい観点も取り入れた追試を行った。また,筆者らの授業モデルを活用してくれる実践校も増えてきている。 3.写真をテキストにした創造的読みの授業モデル ヴィジュアルテキストを創造的に読み解く能力の「活用」に関わる研究も行った。昨年度に引き続き,「水」をキーワードにした「まちづくり概論」の授業づくりを行った。この授業モデルは,社会科教育にも役立つものである。 4.研究成果の社会的有用性の確認 開発した授業モデルに基づく,ワークショップ及び公開授業を行った。ワークショップは累積科学国語教育研究会からの招待によるもの1件。公開研究会は,2012年3月7日,札幌市立A中学校で行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
看図作文に関する研究は追試段階に入ってきた。新しい観点も取り入れた授業モデルの追試を行ってきた。うち2本を論文としてまとめている。写真をテキストにした創造的読みの授業モデル構成研究も継続して行っている。これに関する研究は論文1編としてまとめている。ワークショップ及び公開授業により,研究成果の公開も2回行った。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画等の変更はない。次の課題を達成していく。 1・ヴィジュアルテキストの作成-創造的な読み解きが可能な写真教材のライブラリ化を行う。また,看図作文に活用可能なオリジナル絵図を豊富化していく。 2・授業モデルの構成-実際の教科書を用いた授業に導入可能な授業モデルを提案する。そのため,できるだけ,単元レベルでの授業モデルを提案していく。 3・活用-これまでの研究を継続し,研究成果の国語教育への活用を第一に探っていく。さらに,社会化・道徳・食育等への研究成果の活用方法も探っていく。 4・研究成果の公開-研究成果は論文にまとめる。計4編以上を数値目標とする。また,公開授業・ワークショップ等で積極的に研究成果を公開していく。計4回以上を数値目標とする。
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Research Products
(4 results)